▼5月例会の提案は伊庭さん(安曇小)。「ディベートや意見発表会の取り組みから町長さんとの対話へ」が研究テーマ。

▼「安曇っ子フォーラム」(町長さんと語ろう)」は、6年生3学期の実践。5年生の時は、指名をされると涙ぐむ、ほとんど口を開けないで、細々と話す、おしゃべりは好きだが人前で話すのは苦手など、話すことに対して自信を持っていない実態の子ども達であった。その子ども達に、自信を持って人前で自分の思いを伝えあうことができる力を育てようと、話すこと・聞くことの指導に力を注ぎ、町長や教育長さんと話し合うまでに力をつけてきた指導の過程を提案した。

▼指導としては常時活動として、声を出す習慣化(発声練習・早口言葉・詩や歌)、スピーチ(話す量を増やす・新聞やテレビの感想・ショウアンドテル等)を積み上げ、授業ではディベートや意見発表会を意図的計画的に実践した。その結果が「安曇っ子フォーラム」(町長さんと語ろう)という生きた場で花開いたという過程を具体的に提案した。

▼協議では「総合的な学習の時間」と国語科の授業について。特にイベントとしてまとめの段階を設定していることの意味を、提案と関連をさせながら考えあった。子ども達のエネルギーの生かし方・高め方が話すこと・聞くこととどう関わるかについても話し合った。

▼巻頭には、井阪恵子先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)