読 書 ぎ ら い ?
杉 澤 周 一
子どもの読書ばなれと読書嫌いは同じではないと思うがどうか。読書ばなれは、読書嫌いを含むが、それだけではなく好きでも読まない場合が多々あるように思う。昼休みに、図書室が空いているのは、本を読むより外で遊ぶ方を優先しているだけで、決して本が嫌いというわけではないだろう。家でも本を読むことの他に優先させることがあるのだろう。 子どもの身近にいる教師は、本を読むことを好きな子どもが少なくないという実感をもっているのではないだろうか。自習の時間を読書にすると喜ぶ子どもは多い。黙々と読んでいる姿を知っている。時間があれば、子どもは本を読む。子どもは、本が好きなのに読む時間を見つけにくいのだと思う。 ならばせめて、できるだけ学校で読書機会を設けたいと思う。それは、子どもへの押しつけにならないようだ。国語の時間に、感想や発問なしの多読を増やしてもいいのではないかと思う。それに何十時間も使うわけにはいかないので、読書への扉を開く授業を年間に何度か重ねたい。 5年生で、「ヤドカリ探検隊」を読む前に、子どもたちに読書の良さについて聞いてみた。
この後、「ヤドカリ探検隊」の気に入ったところを話し合って、本を読むことの楽しさや良さを確かめ合う学習をした。子どもたちの声は弾んでいた。 子どもは、本を読むことが好きだし、そのねうちも知っている。 (能登川町立能登川西小)
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