![]() ▼情報の中で生活をする子ども達に情報を正しく捉え、判断力を育てる授業実践の工夫が主な提案内容。基本的な論拠はメディア・リテラシー。情報とはどのようなものかを理解させ体験的に理解させることを目的にした。 ▼学習計画は、(1)客観的な事実と主観的な意見や感想とを読みとり、事実を捉える。(2)情報は、経験した自分の記憶や取材メモから再構成されるものであることを体験的に気づかせる。 ▼研究協議は、メディア・リテラシーについて。レン・マスターマンの「メディア・リテラシーの18の基本原則」によれば、メディア・リテラシーの基本概念は、「構成され、コード化された表現」ということである。メディアは媒介する。メディアは現実を反映しているのではなく、再構成し提示している。メディアはシンボルや記号のシステムである。この原則を理解せずメディアリテラシーの取り組みを始めることはできない。この理解からすべてが始まると言う意味のことが縷々説明されている。この概念の理解と授業づくりについて話し合いを深めた。 ▼巻頭には、本田愛一郎氏から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司) |