第5回「新しい国語実践」の研究会
提 案 の 機 会 に 感 謝
伊 庭 郁 夫

1 打ち合わせの場で
 我が家から車で約3時間半。初めて蒲郡の地へ足を運んだ。
打ち合わせは、会場運営・助言・司会・提案の各先生方で時間配分や提案協議のポイントなどについて話し合った。
 文部省の河野庸介先生の温かいお人柄と「楽しくやりましょう」「提案できる間が華」という山梨の松野洋人先生の一言で第一分科会はほっとした雰囲気になった。

2 分科会の場で
 提案時間は25分。事前に、持参したVTRの調整をする。時計を時々見て、ディベートのVTRを織りまぜながら提案をする。提案の柱は、次の通り。
テーマ・自信につなぐ「話す・聞く」力の育成をめざして

◎基本的な考え方
・出発点は、話を聞く(聴く)ことである。話し手の非を責めない。
・話す力は、話すことによってしかつかない。そのために、繰り返す。
・役割を与えることで、話さざるをえない状況をつくる。ディベートなど。
○伝え合う力の育成を目指して
・質問を前提とした聞き方ができる力
・答えを前提とした話し方ができる力
○授業を通して
 (1)「どちらを選びますか」 ディベートを通して
 ・話す楽しさ、緊張感を味わう。
 ・論理的思考力を育てる。
 ・聞く力を育てる(フローシート)
 ・協力することやマナーを育てる。
 (2)「意見発表会」
 ・情報を活かす(インタビューやインターネットなど)
 ・書くこととの関連を図る
 ・意見を聞いての感想

 提案後は、論題の選定、判定の問題、質問の仕方、指導者の対応の仕方などについて質問や意見が時間いっぱい続いた。
 協議後は、河野先生から「ディベートと話し合いの違いを明らかにする」「学習指導要領の目ざす言語能力と評価との関連からディベートを考える」「特別活動の話し合いとの違い」「積極的に指導することと支援」等についてご指導頂いた。また、松野先生から、「本当に話すことの積み上げだけで話す力がつくのか」「年間計画との関わりはどうか」「ディベートで一人ひとりの論理性が高められるか」などご指摘頂いた。
 また、消化不良の面は懇親会の場でお教え頂き、充実した大会であった。また、裏方でお骨折り頂いた愛知の先生方に厚くお礼を申します。
(安曇川町立安曇小)