▼情報は無限である。日に新たに日に加わる。それを思うと、古典や名作を中心とする単元は別として、現代の情報肥大化にあって、単元を創るのは容易ではない。子ども達はしかも、既存の情報に目を向けたがらないしいつも新しがりやである(「解説国語単元学習」倉沢栄吉著)。情報が無限に向かって肥大化する社会を恐れるよりも、利用する構えに成る方がよいという考えを同書で述べられている。

▼情報に関わる子どもの生活を拾ってみた。教科書を情報として読み、必要な課題について考える授業に勢いがあった。先生の連絡の中で、自分に関わることを選んでメモを取らせているうちに大事なこととそうでないことを見分ける力が育っていったという実践がある。その気で指導をすれば、子どもの情報に関わる力をしっかり育てることができる手応えがある。

▼新聞やポスターを活用した授業が出来ないかと考えている。インターネットの資料を生かした授業もと欲が出てくる。

▼ある学校でインターネットから資料を見つけ調べている授業を参観した。テーマに従って、色々な資料を持ち寄っていた。情報の量といい内容といい、そのグループの力では理解できない内容であった。

▼情報の無限肥大化の中で、それを教室で生かすために、情報活用を含め指導方法の開拓が求められているように思う。(吉永幸司)