パソコンを活用した作文学習
三 上 昌 男

 情報を収集して書くことの学習として、アンケート調査とグラフ作成を生かした展開を試みた。4年生、週1時間の作文学習という条件での取り組みである。
「学級のみんなに尋ねてみたいことをアンケートで調べ、グラフにまとめて交流しよう」という呼びかけから学習をスタートした。子どもたちが尋ねたいこととして考えたのは、好きな科目・好きなテレビ番組・好きな遊び・習い事・今一番ほしいもの・朝起きる時刻・将来の夢・今大事にしているもの等である。

 1時間でアンケートを終えるため、回覧式のアンケート用紙を作成した。質問を記入し、学級全員がアンケートに答えて回覧するようにした。

 2時間目、集まった答えを表にまとめ、パソコンの表計算ソフトを使ってグラフに表すことに取り組んだ。数値の高い順に3〜5の項目を作り、それ以外は「その他」に含めることとした。

子どもたちが作成し、フロッピーに保存したグラフをプリントアウトして3時間目に臨んだ。
 自分の作ったグラフを手にして、子どもたちは嬉しそうであった。
「きれいなグラフが簡単に作れるんだなあ。」
「グラフだけでも、みんなにいろんな事がわかってもらえそう。」
等の感想が聞かれた。
 グラフからわかることと、グラフからはわからないことを話し合い、書く事柄を考え合った。
 子どもたちから書くこととして挙がったことは、答えで多かったもの・「その他」に含んだものの具体例・男女の違い・自分の予想との違い等である。


<作文例>
 4年2組のみんなに、「あなたの一番好きな動物は何ですか。」というアンケートをとりました。それをまとめたのが上のグラフです。
 一番人気があったのは、犬です。男女同じ人数でした。
 二番目は、ハムスターでした。ハムスターと答えたのは、ほとんど女子でした。
 三番目は、ナマケモノでした。
 その他には、ネコ・馬・ペンギン・アライグマなどがありました。
 私は、ハムスターが一番多いと思っていたけど、意外と犬が多かったのでびっくりしました。

 学習を振り返り、「尋ねたいことをアンケートできてよかった」「パソコンでグラフを作って楽しかった」「みんなの調べたことを読み合うのが楽しかった」という声が多かった。
(近江八幡市立金田小)