▼二学期のぼくははりきっていた。一学期はみんなにいやなこともしたし、先生に注意をされても言うことはきかなかった。夏休みに反省をした。二学期の初めは運動会の練習だった。「時間におくれないこと」「集中すること」と先生も気合いが入っていた。練習中ふさげたり始まりにおくれたりする人が出てきた。先生は何も注意をしなかった。いつの間にかおくれるのが当たり前になった。二学期からがんばると思っていた気持ちもどこかへいった。(この子の学級は、集団としての機能を少しづつ失っていった。)

▼学級会でゲームについて話し合った。友達が意見を言った。私の考えと反対の意見だった。「あんた友達でしょう。賛成の方に手を上げて」と、にらむような顔で言った。私は仕方なく賛成した。次の朝、学校へ行こうとしたら、おなかが痛くなった(この子はこのことから数日間、腹痛と頭痛を理由に登校しなかった。)

▼給食の時間、うちの子のクラスは好きな者同士で食べる日になると朝から登校をしぶります。理由は一緒に食べる人がいないことのようです。辛い思いをして学校へ行かせるより、その日は休ませて博物館や美術館へ連れていこうと思います。うちの子さえ辛抱すれば皆さんや担任の先生に迷惑をかけないのですから。

▼これらは身近にあった出来事のメモ。どこかがおかしい。(吉永幸司)