主 題 を 考 え て (2) レオ・バスカーリア作「葉っぱのフレディ」(童話屋)
吉 永 幸 司
「命を大事にしたから」ということについて、子ども達は次のように考えを表した。 ○ダニエルは命の意味を教えてくれた。 ○私は葉っぱが散るだけと思っていたけど、葉っぱにとっては死ぬことなんだな。 ○自然の力はすごいな。 ○葉っぱも生きているのだな。 ○生まれたものはいつかは死ぬのだな。 このような話を通して「命は大切」というような感想が広がっていった。 4 「命は大事に」について自分の言葉を見直す。 子ども達の言葉の奥に重さを感じなかったので、再度、 「命は大事だとはいつも言われていることだけど、フレディにとってどうしていることが命を大事にしたことになるのだろう。」 と問い返した。最終場面の感動を子どもの心に落ち着かせたいという気持ちもあった。この発言が授業の主流になり、命を大事にするということはどういうことかを考えさせた。 抽象的な話にならないために、 「フレディが命を大事にしていると思う場面」を話題の中心にした。 ○春は春風にさそわれてくるくる踊る練習をしたってあったでしょう。あれって、幸せだったと思う。 ○アルフレッドやクレアという友達といっしょに遊んだこと。 ○葉っぱに生まれてよかったと思ったことがたくさんあったことから。 5 感想を書いたり読みあったりする。 話し合いを生かして感想を書いたり読み合いをしたり、新聞のコラムの紹介をしたりして学習をまとめた。 絵本を教材にして3つの段階で指導をした。時間数としてあげられないのは、一斉の形態は最初だけで、後はグループ毎に個別に話し合を深めたからである。 最初は絵本を読み聞かせて感想を書かせた。 その感想をもとに話し合いをさせた概要が、学習活動1から4である。学習活動5は個別指導をした。 感想について更にくわしく話をさせることもあったし、くわしく読みたい部分を一緒に読ませたりもした。コラムの感想を聞いたし、命について考えさせ感想を深めた。 (大津市立仰木の里小)
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