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不登校の解法 家族のシステムとは何か
「問題解決に原因は要らない」として、因果論とは別の解法が示されている。それが家族システム論である。 『問題が問題なのではない。問題解決が問題なのだ』…問題や悩みの起きない子育てはありません。だから問題が起こるのは普通です。そうすると親は大抵、なんとか問題を解決しようと自分たちなりの努力をします。それにもかかわらずくりかえされてしまうのは、問題が難しいのではなく、解決努力に効果がないのです。その結果、問題は固定化し、いつまでも残ってしまいます。問題と無効な解決努力との堂々巡りです。この状態をひとつのシステムと考えるのが家族システム論です。ここで述べられている家族の状況は、誰にも思い当たる問題である。(常諾真教) |