1 2 月 の 言 葉 〜俳句作りの前に〜
好 光 幹 雄

 毎月の言葉集めをすることが俳句を作る授業の重要な部分。
T さあ、もう12月になりました。早いですね。12月のことを別の言い方で何と言いますか。
C しわすです。
T そうです。漢字では「師走」と書きます(板書)。では、今日は12月らしいものを探し、12月の言葉を集めてみよう。
C 先生、やっぱり12月と言えばクリスマスです。
T やはりクリスマスだよね。クリスマスと言えば…。
C サンタクロース/ツリー/トナカイ/クリスマスケーキ…。
C 雪も降ったらいいのになあ。
T そう、この前、比叡山や比良山に初めて雪が降りましたね。初めて降る雪を何て言いますか。
C 初雪でしょ。
T はい、でも、山の上の方だけ降って、下の町には降らなかったですね。ああ言うのを初冠雪と言います。
C 先生、霜もあったよ。
T そうですね。そういう霜は…。
C 初霜でしょ。
T はい。こうやって寒くなってくると暖まるおいしいものがありますね。
C おでんがいいな。
C 鍋もいいよ。
T どんな鍋がいいですか。
C 蟹すき。
T いいなあ。今年もう蟹を食べた人いますか。
C はい。おいしかったよ。その後の雑炊がまたいい。
T いろんな鍋がありますね。鍋を囲むと他にも今の季節らしいものがあるでしょ。部屋の中を思い出してごらん。
C こたつ/ストーブ/ホットカーペット。
C みかんもあるよな。
T やっぱりこたつでみかんかな。みかんに似ていてお風呂に入れるものがあるでしょ。
C 柚子や。
T 柚子を入れるお風呂を…。
C 柚子風呂でしょ。ぼく、昨日入ったよ。いい香りなんだよ。
T じゃあ、今度は外に目を向けてみましょう。冬らしいものが何か見えましたか。(後略)

【作品例】
 いつもより星はキラキラ冬銀河  裕乃
 大根ホカホカしててやけどする  太一
 冬の虹寒さに負けずくっきりと  織姫
 比叡山初冠雪だ観察だ  大輝
 山茶花にうっすらつもっと白い雪  真穂
 寒くても会話はみんなあったかい 創美
 <フィンランドより> 消印はサンタの笑顔エアメール  幹雄
(大津市立堅田小)