![]() ▼「総合的な学習の時間」の実践が試みられるに従って、国語科との関係が課題になってきた。総合を支えるコミュニケーション能力の育成とか、国語科との関連など幅広く考える必要が生まれているというのが提案の骨子。 ▼「総合的な学習の時間」では調査をする、インタービューをする、電話で依頼をする、お礼の手紙を書くというように国語科で育てた力を生かす実の場が多い。しかし、実際の場においてはその力が生かされていないという実態がある。この事実から国語科は生きた場で働く力の育成に力を注ぐべきであるという意見と国語科が総合のための教科になりかねない。基礎基本が身についてないので、そのような実際の場で役立たないのであって、短絡的に結びつけるものではないという意見とに分かれ議論を深めた。 ▼また「総合的な学習の時間」と国語科の「総合」との概念規定が明確でないこともあって、横断的な扱いや合科的な扱いとの違いも吟味をしたが、話題が多様に広がり充分に深めることはできなかった。 ▼巻頭には、畑山敏則先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司) |