▼9月例会(第211回)は「NHK−CTI日本語センターシンポジウムのビデオ視聴をし、「聞くこと話すこと」について研修を深めた。

▼ディベートの指導では相手を論破する論理構成などにポイントが置かれる。話し合いが高まると本来の話し合いで育てるべき分かり合い等が希薄になるのではないかという心配と、話す聞くでは大事な方法ではないかという両面で議論が深まった。また、話すこと聞くことの学習では、基礎的な技能の積み上げと実際の場での生かし方の関連の大事さと難しさを確認した。

▼メモについて、どのような系統で指導するのかについて協議した。先進校では一年からメモの指導を積み上げている。メモは一人一人のスタイルがあるが、放っておいては育たない。学習の経験として、機会を捉えて指導をする中で日常化できるのではないか等、具体的な方法に踏み込んで話し合った。

▼話す聞くの指導では、内容と方法を切り離して指導をする効果と限界や、教師の指導の位置についても話題を広げた。

▼さざなみ句会高点句。故郷の便り引き受けなし一果(中嶋) 夕食の会話途絶えて虫の秋(三上) 秋茜かわらぬままの小さき癖(好光) 秋桜少女の足の長きこと(吉永)。

▼巻頭には、伊藤良三先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)