![]() ▼加藤幸次氏(上智大)は「教育ジャーナル」(学研)で、「現代的課題」を取り扱う総合的な学習は「目的」を持ったもう一つの教科であると主張している。その考えをさらに分かりやすくするために、従来の教育が「魚の名前を教える」教育であったのに対して、自己学習力の育成を目指す近年の教育は「魚のとり方を教える」教育であり、今回の教育のあり方は「とれる魚は汚染されているかもしれないことを教える」教育と言えるかもしれないと述べている。分かりやすい論である。 ▼教科と総合の違いに悩む前に、教科はどこまでも基礎となる学力、総合は実践・体験と割り切ってみるのは単純すぎるだろうか。 (吉永幸司) |