3 時 間 で は 足 ら な い
森  邦 博

 6年生の担任の先生が研修出張のため、作文の指導をすることになった。
 先生のお願いの弁。「3時間で終わってほしいんです。」
 私の答。「はい任せておいて。」こう答えて少し不安な気持ちもあったが・・・。
 単元は、「生活を見直して」(光村6年上)

<指導の経過>
【第1時】
1.話題について話し合う。(家庭科でも家庭生活を見直す単元があるので「話題」は合科的に関連させることになった)
2.生活の様子を交流する題材を決める。(生活班で交流することになった)
【第2時】
1.班員の生活を交流し取材メモを作る。(メモの観点は共通点・相違点・自分の生活と比べての3つ。最後に各自でこれからの生活に生かすことを短くまとめる)
2.作文例を読み、構成を話し合う。(めあて・事例・結論の構成を見つけ、事例は3例あることを理解する)
【第3時】
1.分かりやすい作文にするため注意することを話し合う。(前時の学習をふまえて、構成の整った作文、共通点、相違点はしっかり書くこと、結論が必要という意見が出た)
2.作文を書く。(作文を書く時間はおよそ40分確保できた)

 3時間では、推敲・清書の時間がやはりとれなかった。6年生ともなれば書きっぱなしで納得してしまう学習に終わらせたくない。作文を書いて分かりやすく書けたかどうか検討できる技能をつけておきたい。この指導が抜けては申し訳ない。
 そこでやむを得ず評価表を作って、子どもが提出した作文の後ろに付けることにした。
<評価表の観点>
構成(ねらい・分かったことや思ったこと・まとめや結論の構成がはっきりとしていて大変分かりやすい)
結論(友だちの生活と比べてみて、これからこうしようという考えがはっきりと書けている)
事例(共通点や違いを見つけて、分かりやすく段落を分けて書いている)
表記(丁寧で正しくかけている)
語感(題名の工夫・内容と文量のバランス)
(大津市立仰木の里東小)