『春の歌』（４年）：206好光

『春の歌』（４年）

好　光　幹　雄

春の歌　　草野心平
ほっ　まぶしいな。
ほっ　うれしいな。
みずはつるつる。
かぜはそよそよ。
ケルルン　クック。
ああいいにおいだ。
ケルルン　クック。
ほっ　いぬのふぐりがさいている。
ほっおおきなくもがうごいてくる。
ケルルン　クック。
ケルルン　クック。

詩人の作品をモデルにして詩を書くことには賛否両論がある。しかし、模倣しやすくリズム感のある楽しい作品に接すると、子どもはすぐに作り始める。しかも、この作品のように開放的になれる詩は、子どもの創作意欲を刺激する。以下、子どもの作品を紹介する。

	春の歌　　くまのくまのすけほっ　まぶしいな。ほっ　うれしいな。雪は、とけてる。風は、気持ちよくふいている。ガオガオーッ。ああいい気持ち。ガオガオーッ。あっ　川に魚がいる。あっ　桜がさいてる。ガオガオーッ。ガオガオーッ。	春の歌　　からすからおおっ　そらはきれいだ。おっ　すずしいな。かぜはそよそよ。くもはすいすい。かかかかかー。ああいいきもちだ。かかかかかー。おっ　あめがふってくる。おっ　にじがかかってる。かかかかかー。かかかかかー。
	春の歌　　うさぎのみみこわっ　まぶしいな。わっ　きもちいいな。みつばちぶんぶん。すずめがちゅんちゅん。ぴょんぴょんぴょん。ああなにかきこえるよ。ぴょんぴょんぴょん。わっ　むこうでだれかあそんでる。わっ　くもひとつないあおぞらだ。ぴょんぴょんぴょん。ぴょんぴょんぴょん。

その他、蛸、蛇、土筆、つばめ、うぐいす、カマキリ、恐竜等、春の喜びをいっぱいに表現した作品が４０通りできあがった。
　画用紙に清書し絵も描いた。自分の作品は勿論、他の人の作品を大切にするために発表会も開いた。

（大津市立堅田小）