▼朝の教室。男の子二人がけんか。どうやら「たたいた」「たたかれた」が原因らしい。仲裁に入り、二人を向かい合わせて理由を聞いた。一人の子が「僕も悪いんやけど」と前置きして、手を出されたから、やり返したことを説明。この言い出し方が何ともい言えずさわやかだった。こういわれては相手の子も言葉を選び「ぼく、のろまって言われるのがいやなんや」と手を出した理由を説明。「それで、今、どう思ってるの」と聞くと「悪かったと思ってる」と自省。「僕も悪かったけど」という言葉の力が仲直りを作ったといえよう。

▼保育園の学習発表会を参観した。0才からの発表は感動の連続。年長の子が「言葉あそび」なる発表をした。さいころを振って、出た数だけ進む双六遊び。止まったところに課題がある。しりとりやあたまとり等。グループごとに活動。「よから始まるしりとりをしなさい」という課題を受けたグループ。「よし」「しか」「かし」「…」というようになって、参観者をはらはらさせる。「しろ」と出てきてほっとする。一生懸命考えている姿に感動した。緊張した場面でも、自分をしっかりと出せる姿に逞しささえ感じた。

▼6年生が自分の抱負を語った。「友達を大事にしたい」「ブラックバスで有名になる」 何か問われて、すぐに自分が語れること。これもまた生きる力であろう。(吉永幸司)