計 画 書 を 作 ろ う
北 島 雅 晴

 5年生の3学期は、子どもにとって飛躍の時となる。6年生を送るための取り組み、新しい委員会づくり等、全校の中心となって働く機会が増えてくる。
 3学期になったから子どもたちの意識が急に変わるというものではなく、教師の地道な働きかけによって、少しずつ動き出すものである。国語科の学習として、これらの活動に生かされるものはないだろうか。その一つとして「計画書を作ろう」という学習を設定した。

 まずはじめに、みんなで計画書作りの練習をする。テーマは、「学年でサッカー大会をする計画を立ててみましょう」である。どんなことを考えなければならないかを話し合う。
 ・どのように対戦するか
 ・各クラス何チームにするか
 ・プログラム
 ・ルール
 ・準備物
 ・役割
(何のためにするかというねらいに関する意見はでなかったので教師から伝えた。)

 話し合いの後、各自でサッカー大会の計画書を作ってみることになった。その中で、子どもたちが特に苦労したのは、サッカー大会全体の流れ、どんな役割があるのか、対戦の仕方の3点であった。計画書ができた段階でお互いに読みあった時も、この3つのことが話題となった。
 ○クラスで2チームにすると、人数が多すぎて試合ができないと思います。
 ○2時間でこんなにたくさん試合をすると、1試合3分だから、すぐ終わってしまっておもしろくない。
 ○各コートの審判を決めておかないと試合ができない。審判2人と、得点係と、ラインズマンと全部で5・6人いるかな。
 友達からのアドバイスによって、考えを深めることができた。

 これまでの学習を生かして、自分の実施したいことを計画書に書いてみることにした。実際に使うことができる(役立つ)もの、大切なことを落とさず書いてあること、この2つに気をつけて作るように話した。
 ◇来年度リサイクル委員会を作るとしたらどんな活動をするか
 ◇3月にクラスでお楽しみ会をするとしたら、内容をどうするか
 ◇係活動の今後の取り組み
等、それぞれが独自な計画書を作っていった。一つの活動を計画して実施していくには、十分な準備が必要なことを感じる子も多かった。計画書を片手に、堂々と集会に臨む姿に頼もしさを感じることができた。
(草津市立草津第二小)