卒 業 文 集
上 林 周 一

 卒業を迎えた子どもたちは、今6年間を思い出している。笑ったり悔しい思いがよみがえったり楽しいひとときである。
 卒業文集は、個別のものにすることにした。自分のための文集だから個の部分がもっとあっていいのではないかと思っていたところ、学年の先生にアイデアを頂いて、今年度は実現した。
 次のような項目を合わせて個々に手作りで製本する。

*卒業論文
 何か一つのテーマを決め、詳しく調べて原稿用紙に30枚分ぐらいにまとめる。10月から始めた。資料を丸写しすることにならないように、複数の資料を参考にする約束をした。また、自分の思いや考えなどを入れオリジナルを意識するように指示した。
 まず、一冊のノートに、資料や取材で得たものをメモにして集めている。それを整理し原稿用紙にまとめる。もちろん、必要に応じて絵図や写真、表・グラフも入れる。生まれてから12年間の生い立ちをまとめるのもよいことにした。
 子どもたちの選んだテーマ例
 ・ある歴史上の人物を詳しく調べるもの
 ・将棋・釣り入門(趣味)
 ・自分が生きた12年間の現代史と自分の歴史
 ・野球
 ・芸能史
 ・ドラえもんとその作者
 ・環境問題
 ・ビタミン

*あの日の授業
 印象に残る学習を幾つか選ぶ。ノートや教科書、写真、作品などを抜粋して、その解説文やエピソードなど思い出を書く。

*作文・俳句・詩
 今までに書いた作文や俳句・詩の中から気に入ったものを選び、推敲、清書をする。できれば、何か一つ詳しいもの。後は、できるだけ短くまとめたものを複数残すとよいと助言した。
 また、何か一つは、会話文を多く採り入れシナリオ風にまとめる。それを読んだら、思い出のシーンが映像のようによみがえるように工夫する。

*学級・学年のコーナー
 後は、全員共通のプリントが入る。
 ・年間行事  ・よせがき  ・卒業式のよびかけ  ・先生からのメッセージ

 必要なものを読み取る。文章を短くまとめる。詳しく書く。整理して書くなど国語力を養っている。
(能登川町立能登川西小)