▼10月例会(第200回)の提案は上林さん(能登川西小)。研究教材は「わたしたちの生きる今」(光村6年上)。

▼「自分と人のつながりを考えよう」を目標に設定し「学習の自立に向けてどう指導するか」を考えての実践。子どもの目当ては次の三つ。
 (1)自分やり方で要旨をまとめることに挑戦しよう。
 (2)人とのつながりを深く考えよう。
 (3)それを文章にまとめ、卒業文集にいれよう。
実践の意図するところは、卒業という緊張感を国語の授業という場で、表現という方法を生かして、学習を子どものものにしていくというもの。

▼要旨をまとめる学習では、自力で読みとおす学習。グループで要旨を検討する活動。文章に向かい合う方法を駆使し、厳しく表現を磨くというところに意義を見いだす子が多かった。

▼指導の意図は文章に触発され、自らの思いの幅を広げより豊かに物を見つめるということであった。いわゆる国語科の総合化への試みともとれ、提案をめぐっての協議も広がりと深まりを見せた。

▼月例会も 200回を重ねる。あらためて積み上げの大切さを確認し合った。

▼巻頭には、倉澤栄吉先生から玉稿を頂きました。ありがとうございました。 (吉永幸司)