ウニ? サメ? クジラ?
好 光 幹 雄

 せみしぐれひびきわたれよ夏空に  O.M
 教え子からもらった暑中見舞いには、こんな一句が添えてあった。Mさんは1年生から4年生まで四年間受け持った子の1人である。この春、私が転任したため、5年生になった彼女の日々の様子は伺えないが、この句から伸び々びと成長している様子が感じられ嬉しく思った。教え子からいただくはがきや手紙は、教師にとってやはり宝である。
 ところで、この夏も例年の如く夏休みの半ば過ぎに2年生の学級の子へはがきを送った。

 あついですね。
 ところで、先生はこの夏、キャンプにいったり、海や川へ行っておよいだりしてきました。
 そこでクイズです。
 先生が海でとって食べたものは 何でしょうか。
  A ウニ  B サメ  C クジラ
 先生がたびさきでわすれたものは何でしょうか。
  A キャッシュカード
  B ゆびわ
  C 子ども
 9月1日に元気な顔で合おうね。こたえは、9月1日に!


 2学期、元気な顔を見せてくれることを願って、私はよくこのようなクイズを出している。早速返事が何枚か送られてくるが、私のようなクイズ付きのものも多い。

 ざんしょおみまいもうしあげます。ぼくもキャンプにいきました。ぼくもたびさきでわすれたものはなんでしょう。
   1 みずぎ
   2 おみやげ
   3 さかな
  9月1日におしえます。   N.Y

 残暑お見舞申し上げます。先生のクイズ、夫婦、子供で意見が別れています。答えが楽しみです。二学期も宜しくお願いします。


 保護者からもこんなコメントをいただきました。

 さて、9月1日、始業式を終えて早速答えの披露。ただし、キャンプや旅先でのエピソードを十分取り入れての私の夏休み思い出スピーチとする。答えは ウニ キャッシュカード。次ぎの日からは、子どもたちのスピーチ。質問もどんどんと出てきて場が楽しくなる。そして最後は、はがきのように子どもたちの作った夏休み思い出クイズ大会を開いた。自分にしか語れないことをクイズとして話すことが、子どもたちを生き生きとさせていた。
(大津市立堅田小)