まる FSB(クロック)

「Front Side Bus」の略で「フロントサイドバス」又はそのまま「エフエスビー」と読む。CPU とメインメモリ、チップセット間を結んでいるデータバス。Pentium 以前のCPUが、全てのモジュールを1本のバスで接続していたのに対しL2キャッシュを内蔵した Pentium Pro や Pentium2 では、より高速なメモリアクセスを実現するために、L2キャッシュ用の専用バスを追加した。新しく追加されたL2キャッシュ専用バスを「Back Side Bus(バックサイドバス)」、従来からのバスを「Front Side Bus(フロントサイドバス)」と呼ぶ。

ただし i810 チップセットからはCPUとチップセット間、チップセット間とメインメモリ間バスクロックが独立して設定出来るようになっており、チップセットとメインメモリ間を「メモリーバスクロック」と呼ぶようになっている。

現在のCPUは、CPUコアをバスクロックの数倍という高いクロックで高速に動作させているが、L2キャッシュをメインメモリと同じバス上に置いた設計ではL2キャッシュへのアクセスを、バスクロックのタイミングでしか行う事が出来ない。L2キャッシュ専用のバスを独立させることによってこの制約が無くなり、PentiumII ではCPUコアクロックの半分の速度(コア 400MHz なら 200MHz)で、Pentium Pro や PentiumII/III Xeon、L2キャッシュ付きの Celeron 、Coppermine コアの Pentium III 、AMDではThunderbird コアの Athlon と Duron がCPUコアと同クロックでL2キャッシュに高速にアクセス出来るようになっている。