Windows 95 OSR2.5

登場年


1998年2月に内部的に変更が生じた新バージョンが登場した。
「Windows 95 OSR2.5」と呼ばれ、Windows バージョンは 4.00.950B から 4.00.950C に更新されている。
「OSR2」「OSR2.1」と同様の扱いで、OEM版のみの販売で一般のパッケージとしては発売されていない。
97年の秋に「Windows 97」が発売されるはずであったが、発売延期になりその名前も「Windows 98」に改められ発売は98年の7月の予定であった。「OSR2.5」は「Windows 98」までの「場繋ぎ」的存在として登場した形になる。

特徴


「Windows 97」でサポート予定だった物の一部が「OSR2.5」に搭載されている。代表的なものとして「AGP(アクセラレータグラフィックポート)」の正式サポートが挙げられる。
当時の最新グラフィックカードは殆どの物がAGPをサポートしていたが、肝心のOSは未対応だったため、AGPで接続していてもPCI接続と全くと言っていいほど変化がなかったのだ。
自動的にインストールされる「Internet Explorer」は「4.0」から「4.01」になり、多くの不具合が修正されている。

感触


AGPが正式にサポートされたが、当時のグラフィックカードではAGPの性能を生かし切れる程の性能は無く、事実上特に変化は無かった。
使用感も「Windows 95 OSR2.1」と特に変わらなかったが、「IE4.01」となっているため多少動作が安定したようだ。

世間の反応


「Windows 95 OSR2」「Windows 95 OSR2.1」と同様に殆どがプリインストール版であったため、殆どその存在を知られていなかった。
自作PCユーザーでも「OSR2.5」は特に意識せず、逆にWindowsバージョンが上がっているため、デバイスドライバの組み込みやアプリケーションのインストールなどで多少のトラブルが発生していた。
この当時、ある程度安定していた「OSR2.1」の方が好まれ、自作PCユーザーも積極的に「OSR2.5」にはしなかったようだ。

落とし穴


Windowsバージョンが上がっているため、登場して1ヶ月程の間はデバイスドライバの組み込みやアプリケーションのインストールなどで多少のトラブルが発生していた。
「OSR2.1」の安定期間が比較的長かったため、「OSR2.5」をインストールしたにも関わらず「OSR2.1」に戻す、というユーザーが多かった。