”ナマステ”ってどんな意味?


NAMASTE(ナマステ)はサンスクリット語である。旅行者が一番に覚え、頻繁に使って 一番得する言葉でもある。
それも現在では、コンニチワ、ハローと同様の挨拶言葉であるが、それ以上にオハヨウ、コンバンワ、サヨウナラと
何にでも使えるとっても便利なもので、この一言で一気に打ち解ける面をもっているらしい。というのも今回ヒマラヤ
トレッキングでサガルマータ(エベレスト)の麓を目指して登ったのであるが、通過する奥地の村々で「ナマステ」
と挨拶すると、子供達が急に寄ってきて、人なっこく挨拶をし、時には木に登ったり崖から飛び降りたりのパーホー
マンスを披露してくれる。しかし、現地の人は「ナマステ」を言うとき、必ずといっていいほど子供達でさえ両手を
合わせて合掌オジギするシグサをする。とするとただの挨拶だけではなさそうで、そこにはもっと深い意味がありそ
うである。そこで少し調べてみると仏教の「南無阿弥陀仏」の「南無」も「ナマス」から来ているらしく帰依、礼拝
敬礼(「テ」はあなたにの意)で、「あなたの中にある世界(神)に礼拝します」といった仏教的な意味を含むらしい。
本来、きびしい環境で暮らしているチベットやネパールの山岳民族では、全ての自然環境、光、水から動植物にいたる
まで自然の恵みであり、その自然に感謝し、畏敬の念で全てに接して暮らしている。そうしなければ成り立たない生活
から「ナマステ」という祈りにも似た挨拶言葉が生まれたのではないかと思う。しかし、我々の常識から見れば大変貧
しい生活のように見えるが、むしろ彼らはその生活に誇りすら持っており楽天的で力強ささえ感じた。反対に我々がこ
んなに贅沢(?)な暮らしをしていていいのか?弱虫めが!と問いかけられている気がした。本当の幸せ、本当の幸福っ
て何なのか???も問われている気がする。このホームページ「ナマステ」を見ていただいた方々には、「ウエルカム」
でなく「ナマステ」という挨拶でお迎えしたい。そして「ナマステ」の持つ意味をもっと知っていただきたい。それに
、ぜひネパールなり、インド、中国などの仏教圏を旅されて、「ナマステ」の持つ本来の意味を体験されることをお奨め
したい。そして現代に忘れかけている「ナマステ」的精神文化を共有できればと考え「ナマステ」なるホームページを
立ち上げた次第です。ご意見、ご感想があればぜひ連絡ください。



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