*「葛城山」の頂上からの眺め!!
”葛城山”関係の花や蝶、又「山の恵」み等に触れてきたが、ここにきて読み返してみると、ふと気づかされたことがある。それは
肝心要の「葛城山からの眺め」である。登山者が一番忘れてはならないのが"頂上からの眺"めであろう。この"良し悪し"が、この、
山に二度三度と訪れるか、これっきりになるかの分岐点になること間違いなしである。小生の少ない登山人生からも
うなずけることである。それでは、ここで、葛城山頂からの「眺め」に触れて見たい。葛城山は大阪府と奈良県境を南北に連なる千
メートル級の山脈(金剛生駒紀泉国定公園)の中の一つである。そのため、東西に大きく視界が開ける。その上、頂上付近はなだらか
で、笹、すすき等の草原地であり景色を楽しむには絶好のパワーポイントである。そこで東西南北の順に触れていきたいと思うが、ただ
最も印象に残っている眺めは元旦の「初日の出」である。東の多武峰辺りから覗く太陽は"神々しく"超絶景である。これは以前
にも触れたため省くが、数十年に一度会えるかどうかの貴重な体験なので、余計に印象に残っている。
まず東側から見てみよう。明日香盆地が真下に望め、”天の香具山”、”畝傍山”、”耳成山”等が確認でき、”古きの奈良の都”を想像しつつ眺めるのは乙
なものである。又、夜景も素晴らしい。案外明るく、古の奈良とは、想像もつかないほどの近代的な奈良に気付く。しかし、それは夜明け
前の暗い時間帯のみである。さらに遠くを見れば、大台山脈や大峯山脈等の遠望も楽しめる。冬等の空気が澄んだ天気の日は、”ひよっとし
て富士山”も見えるのでは?と疑いたくなるような眺めに出くわすこともあるが、今までにそのような話は葛城ロッジには伝わっていないら
しい。西側に目をやれば"河内平野"が一望でき、その先は大阪平野、大阪湾に続く。又遠く"六甲山"まで眺めることができる。少し南に目
を向けると大阪と和歌山を隔てる"岩湧山"、"槇尾山"その先の和泉葛城が目に入ってくる。これは金剛山の南端から連なる山脈が急に西向
きに曲がっているためである。天気の良い日は"関空"も望める。又夜景も素晴らしい。”堺泉北臨海工業地帯”の休まない明かりは、見る価値
はある。
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「明日香盆地」 | | 明日香盆地の「夜景」 |
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「大台ケ原」 | |
南側は、何と言っても”金剛山”の雄姿である。年間通して黒々と聳え立つのは、植林による杉林のためである。葛城山
から見る、金剛山は、一際大きく見え" あれは何と言う山ですか?"と時々聞かれることがある。この”でっかい山のため”紀州
方面は視界がゼロである。
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| | ------雄大な「金剛山」の眺め!!--- |
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