足の指の間が痒くなる心意気

2003年11月10日(月)「イラクへ行きたい自衛隊員」

 今回の衆院選はイラク派兵に対する賛否を問われる側面も、非常に大きかった。とある選挙速報番組のなかでは有権者の様々な意見を募集しており、その中に「家族をイラクに行かせる痛みを政治家はわかってるのか?」というメールがあった。

 確かに、今のイラクは戦場そのものである。そんなところに誰が好き好んでいくモノか、と思ってたら知り合いの息子の自衛隊員は行きたくて行きたくて仕方ないらしい。

 入隊2年、陸士長。このままならあと1年で満期除隊。最近の自衛隊は3年で陸曹(下士官)にまで昇進していなければ除隊になるらしい。一昔前は希望すれば残れたそうなのだが。今は上が詰まってて昇進もままならず、より給料の安い新人も採らなければならず、昇進できない陸士クラスはどんどん辞めさせられていく。

 彼は書ける漢字は自分の名前と住所、二ケタまでの足し算と引き算なら大丈夫という筋金入りの勉強嫌い、平たく言えばアホである。そんな彼が自衛隊を放り出されて行くところがどこにある? 結局は「元・自衛隊員」として、新聞のホンの片隅を埋めるB級ニュースのネタになるのが精一杯ではないかいな。かといって昇進試験を受けてもその学力ではままならず。

 だから彼はイラクに行きたい。行きさえすれば昇進は確実、昇進さえすれば一生自衛隊で生きていける。左うちわで生きていけるのだ。

 今回の選挙では「自衛隊イラク派遣反対」の風はかなり強く吹いたようだ。だけど命を賭けてでも、イラクに行きたがっている若者は決して彼一人ではないのだ。ただ守るモノが国の名誉や政治家のメンツでなく(それは守る必要もないのだが)、自分の生活レベルというのがなんとも。角度を少し変えて見れば、ニュースの裏には色んなモノが見え隠れするものだ。

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