足の指の間が痒くなる心意気

2003年7月25日(金)「待ち人来たらず」

 仕事の帰り時間がうまく合ったので、妻・わんこと大阪駅で待ち合わせて食事をしよう、と。

 妻は神戸方面から。ボクは大阪の南の方から、それぞれ大阪駅を経由して、京都方面へと帰る。妻は最近、妊婦に対する特例の「勤務時間短縮制度」を利用しているため、こううまく時間が合うのはめずらしい。

 ボクの方が少し早く着いたので、結婚する前からもう6年ほど使っている、彼女との待ち合わせ場所で本を読みながら待つ。周りには天神祭の宵宮に出かけるのか、浴衣姿の女の子がやたらと目立つ。ほんま夏やねぇ。今年の天神さんには、わんこと一緒には無理やろなぁ、などとぼぉっと考えてるうちに彼女も着く、はずだったのだが。

 待てど暮らせどわんこは現れない。ほんの20分前のメールで言うことにゃ、もうとっくに着いてもいいような時間なのに。

 そうなるとなんだかそわそわしてくる。何と言っても彼女は妊娠4ヶ月の身重だ。じわじわと不安の薄雲が広がってくる。本に目線が定まらない。気が付くと顔を上げて人混みを透かし見ている。妻に感じの似ている人を見つけては、軽い落胆を感じ、またよく似た感じの人(なぜか太めの人ばっかりだったが)を見つけてはがっかりする、ということを幾たびか繰り返したあと、ついにたまらずメールする。

 ほどなく返事が来る。返事はメールではなく、電話だった。慌て気味にボタンを押し、電話に出る。
「あー、3太郎さん、ごめーん」
ホッとしながらも、続いてたたみかけるように聞く。
「今どこ? 何してるの? 何かあった?」
「ごめーん。寝過ごした。今、京都駅やねん」
「……きょう、と?」
「そーゆーわけで、ワタシこのまま先に帰ります」
「え? お、おいおい」
「3太郎さんも早く帰ってきてね。じゃねー」
「……」

 な、何が「早く帰ってきてね」じゃ!
 ホンマにこの30分、なんやってん?

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ヨダレふきふき きょろきょろしてる
3太郎


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