足の指の間が痒くなる心意気

2003年7月1日(火)「大阪の街が黄色い」

 大阪の街並みが黄色くなった。その原因はタイガースである。どうも今年に限ってはこの勢いが本物(のよう)だからだ。そのせいで大阪の土産物屋という土産物屋が阪神グッズ一色に染まってしまった。

 今まで甲子園球場か梅田の阪神百貨店でしか手に入らなかったトラッピー(阪神のユニフォームを模したハッピ)も、メガホンもキャップも駅の売店みたいなところで簡単に買える。その気になったら通勤途上ででも買える。

 駅の売店では、今まで大きな顔して売られてた大阪名物「粟おこし」や近頃人気の「あんプリン」、「たこ焼きソース味のスナック類」は今やすっかり日陰者。メインコーナーはことごとくタイガース煎餅にタイガースサブレ、タイガースまんじゅう、「柿の種」をもじったその名も「勝ちの種」(中身は普通の柿ピー)に占領されてしまった。それら土産物の包装紙はほとんどがタイガースの虎のマークとともに、黄色い包装紙で包まれている。

 阪神百貨店では毎年6月には決まって成績をガタ落ちさせる自球団・タイガースの不調を見越して、7月早々に「よぅがんばった! タイガースセール」をしようとしてたとか、してなかったとか。結局首位のまま7月を迎え、どうやらコレは本物や、えらいこっちゃ、と、浪速の街はそろそろ浮き足立ってきた。

 大阪だけではない。神戸だってタイガース一色。そして本来なら「誠」(タイガースの一番打者の“今岡誠”ではない)のだんだら新撰組羽織や金閣寺のポスターとか舞妓グッズを売るべきはずの、京都の土産物屋までいまやタイガースショップの様相を呈している。未確認だが、奈良だって滋賀だって和歌山だってそろそろタイガース一色になりつつあるのではなかろうか。

 ここでひとつ考えて欲しいのは、優勝争いの常連チームである巨人や西武あたりが幾ら7月に調子よくても、ココまで街が盛り上がるだろうか、ということ。つまり巨人や西武がいくら強くても、10月の優勝セールだけの、たった一発だけの打ち上げ花火じゃ、経済効果なんてたかが知れてる、ということだ。

 それを考えると阪神タイガースの好調による経済効果はすでに始まっている上に、実はとてつもなく大きいのではないか?

 もっとも、タイガースの好調に全て寄りかかっているこの経済効果。一部のファンは毎晩ナイターを観ながら、まだ自分の頬をつねっている、と聞く。この盛り上がりようは、半信半疑ながらとにかく踊れるウチに踊っておこう、と言う、商都・大阪経済の特性なのかも知れない。

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「難波江の バブルで終わるか タイガース」
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