足の指の間が痒くなる心意気
2003年4月21日(月)「染め上げる」 |
結婚して一番楽しいことは何か、と言うと、それは「巣作り的行為」ではないか、と思う。 二人の「愛の巣」、住まいを自分たちの居心地の良いように少しずつではあるが整えていく。 家具や調度品をあれこれ吟味したり、電化製品のカタログをパラパラめくったり。やおらメジャーを取り出して部屋の寸法を測ってみたり、思わず通販の安物に手を出しそうになったり。結局買えるのは安い食器だけだったり。 でもそれでも満足なのだ。自分たちの住まいを、自分達の色に染め上げていく。その過程は旅行の計画をあれこれ夢想するのに似ている。 二人の好みが合ったり、また逆に合わなかったり。結局いつもどちらか一方が折れたり(まあ、大概はボクなのだが)。今度は何を買おうか、とあれこれ話し合ったり。カタログには目に見えて付箋紙が増えていくけれども、なかなか肝心の部屋のスペースは埋まっていかない。 でも満足なのだ。二人であーだこーだと夢を語り合う。そう言う時間がもてるだけで、満足だ。 今日取り替えたカーテンで、この部屋はやっとわんこ一色に染まった。 そのうちにきっと、ケンカもするだろう。だがその時には、わんこと一緒に染め変えたこの部屋の色が、ささくれだった心を静めてくれることだろう。 そういう風にして少しずつ、家を作っていく。結婚の、それが一番楽しいところ。 |