足の指の間が痒くなる心意気
2003年4月10(木)「バレないウソ」 |
道ばたで母親が小学生くらいの子どもを叱っている。 「何でこんなすぐバレるようなウソなんかつくの!」 通りすがりにその台詞だけやたら耳に残った。 ……そうか。すぐにバレないようなウソなら、叱られないってのか? バレるころにはほとぼりが冷めてて、もうしかるに叱れない、って言うわけか? そういえば子どもの頃は、親に叱られた記憶がほとんどない。近所や自分の家の植木鉢やガラスを割ったりして、叱られるようなことはちょくちょくやっていたのだが。今更ながら思い出してみると叱られかけたことは、しょっちょうあった気がするのだが…… 「コラ! アンタやろ? このガラス割ったんは?」 「ぼ、ボクちゃうで!」 「ほな誰やっていうの?!」 「あのー。えーと。そのー。ポチが!」 「犬がガラス割るんか! ウソも大概にしぃや」 「ちゃうねん、ぽ、ポチがな、なんか変なオッサンを追いかけてて、そのオッサンがポチに石放って、ほんでガラスが割れてん! ホンマやで! ウソちゃうで!」 「…………」 きっと叱られる前に呆れられてたんだと思います。コレでバレてないと思ってたんだから、幸せなアホボンだったものです。 |