足の指の間が痒くなる心意気
2003年2月4日(火)「女王様と犬」〜RoadNew! | ||
「これ。たれかある。たれかおらぬか」 「これ。たれもおらぬのか。誰ぞ」 「……ワン!」 「なんじゃそちは?」 「ワン、ワン!」 「そちのような者が何故わらわの寝室におるのじゃ?」 「ワンワンワン!」 「応えぬか、これ。無礼であろう」 「ワンワンワンワンワンワン!」 「ギロチン!……と言うても誰もおらぬ、か」 「ワンワンワンワンワンワワン! ウーッ、ワンッ!」 「うるさい犬畜生よのぉ……ん? そこなベッドの影で震えておるのは、我が君。王陛下ではありませぬか? 出てらっしゃいませ、この犬を追いはろうて下さいませ」 「ワンワンワン……ウーッ、ガウッ!!」 「これ、これ。なにをいたすかこの下郎。裾など咬むでない。王さま! 王陛下……嗚呼。逃げてしまわれた。ええい、頼りにならぬ我が君じゃ!」 「グルルルルル、ガゥッ!」 「これ、やめぬか。やめてたも。イヤじゃイヤじゃ」 「ガゥッ! ガゥッ! ガゥッ!」 「あーーーれーーーーーっ……!」 ……… 「チェック。クィーンもいただき!!」 「あちゃー、そんなところに犬が」 「いや、ナイトは馬だってば」 「……え?」
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