−−−環境庁の「レッドリスト」改訂版にメダカが追加される−−−
99年2月18日に9年ぶりに見直された環境庁の「レッドリスト」で、メダカが「絶滅の恐れがある種」に追加分類されました。
大阪万博のあった70年頃までは、最も身近な淡水魚であったメダカですが、その後、農薬や生活排水などで水田や用水
路などの汚染が進みめっきり減ってしまいました。阪神間地域では、ほぼ絶滅したと言っていいでしょう。
ちなみに、ペットショップで売っているのはヒメダカ(赤メダカ)といって野生のメダカ(黒メダカ)の突然変異を改良した種です。
また、まれに見かけるものも、ほとんどがカダヤシというメダカのそっくりさん(グッピーの仲間)です。
この外来種であるカダヤシもメダカの生存を脅かしています。
この度の改訂でメダカは「絶滅危ぐ2類」に分類されました。
全国4000地域の調査で、メダカの生息が確認されたのは500箇所にすぎないそうです。メダカは生息地によって個体差が
大きい魚で、地域ごとにその姿が微妙に違っているそうです。
それで、最近になって各地域ごとに保護運動が広がって来ています。
適切な保護運動によって、いつまでも子供たちがメダカ獲りできる環境を残したいものですね。
法による保護となると、最終的には捕獲する事も、家で飼育して増やそうとする事もできなくなるでしょう。
身近だったメダカが天然記念物になるなんて笑い話にもなりません。
−−−♪ めだかの環境 ♪−−−
わたしたちの生活は、むかしとくらべて大変べんりになりました。
道路は広くきれいになり、農業もほとんど機械でできるようになりました。
毎日の生活がすごくべんりになったかわりに、わたしたちのまわりから知らないうちに大切な自然が失われ、
身近ないきものがすがたをけしています。
そのひとつにメダカがあります。
むかしは、どこの田んぼやまわりの小川にもたくさんむれをなしておよぐ、「メダカの学校」がありました。
でも今ではほとんどみかけません。全国的にもほとんどめずらしい魚になってしまいました。
これは、わたしたち人間の生活がべんりになることで、川がよごれたりしてメダカのすめる場所がなくなってしまったのです。
メダカがすめるかんきょうをみんなで大切に守っていくことが、わたしたち人間の生活かんきょうを守ることにもつながります。
外敵のいない池で大切にそだてて、たくさんの子どもを増やして、またもとの川にもどしてあげましょう。
そして何よりも、自然のメダカたちがたくさんそだつ川をもっとふやし、守っていきましょう!
わたしたちのその次に生まれてくる子どもたちのためにも・・・
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