刻印の種類と発見のための不親切ガイド。

刻印は上のような模様が主なものです。・・・・とありますように、まだまだ発見できるはず
ですが、ガイドしておきます。
星印・・・西の丸化粧櫓下東石垣下部積み込み東面。卍・・・大天守下部石垣中央付近。
石垣と梃子(てこ)様の模様・・・ぬの門の櫓に登る石段(前ページ)、水五門外西側石垣
など多くあります。奈良村・・・西の丸ヌの櫓下下部南面。纏模様・・・ろの門からぬの門に
抜ける途中、以前にあった「をの門」の石垣にある。丸の半分、丸も同じ場所にある。
長四角・・・多数あります。水三門、水五門、りの門、いの門裏石垣などです。四角に+の
模様・・・との二門石段一段目。ボタン模様・・・備前丸の東石垣下部東面、備前丸南石垣
中部南面。丸に上模様・・・りの門出た所。二重丸の半分に模様入り・・・大天守南面上部
、搦め手との門の三門跡北面。アール模様の下線・・・ろの門入って突き当たりの石垣。
柄杓模様・・・ぬの門出て真正面にある備前丸西南隅石垣南面。丸に矢印・・・三国堀の
東南石段上面。丸に九模様・・・るの門内の西北南向き石段。丸半分に鏡餅模様・・・西の
丸南側の南面。丸にS模様・・・ほの門入ったところロの櫓の東端北面。・・・・・・・・・・・・・。

家紋のような物は皆無ですから、強引に豪族や名主が刻んだというのはどうかと思います
し、奈良村とかは近在にはありません。オノの模様が大手門にありましたが、三木の別所
には斧姓の家来や職人がいました。奈良村なども石工が自分の出身地を刻んだかも知れ
ません。大工さんや、仏師なども梁や仏像の中に墨書していますから。いずれにしましても
解明されているわけではありませんので、研究が待たれます。