大手門

姫路城に門はいくつあるでしょうか。また、構造の秘密とは。

姫路城には輝政築城時には84門もありましたが、現存するのは内堀以内に残る21門だけ
になってしまいました。最初の写真は「大手門」ですが、外堀や現在の国道2号線に残る土塁
などの要所要所にもうけられた門は、このような櫓を持たない土塁や石垣を従えた独立した
門だったようです。(これは本当の大手門ではなく、二番目の門でここに移築された)
三番目の写真の「いの門」や「ろの門」などがこの形式です。二番目の写真は「菱門」ですが、
「備前門」、「水五門」など、このように櫓よ持った門も多くあります。
進入を防ぐ目的で狭い、低い門も見受けられます。7枚目と8枚目は「るの門(埋め門)」の上部
と下部ですが、埋め戻すのが容易なように穴のようになっています。(穴門ともいいます)下部
は石垣に開けられていますが、狭くなっていますので、石などを落されますと、もはや進入はで
きないでしょう。上部の塀には狭間があります。最後の写真は「崩れ門」ですが、やはり、侵入
を防ぐ目的で狭く埋め戻し易くなっています。「門を崩して防ぐようになっている」との説もありま
すが、上部に櫓が築かれていますので、やはり石などで塞ぐと考えるのが順当です。ただし、
現在は本当に崩れ易くなっていますので、コンクリートで補強されています。