〜 知られざるミャンマー〜

今回の旅は世界的にも珍しいミャンマーの顔面刺青女性と、北ベトナムに暮らす少数民族の村々を探訪。
ミャンマーへは日本からの直行便がなくタイ・バンコク経由で首都、ヤンゴンへ、そして国内線でバガンに向かう。

顔面刺青女性が暮らす「チン州・ミンダ」



ミンダへは世界遺産の街、バガンからジープで8時間。フロントガラス以外窓のない吹きさらしのジープ。道なき道を進み、橋なき川を渡り、しかも悪路、車から振り落とされないように右手は吊り革、左手はポールをつかみながらの走行、一睡も出来ません。難行苦行、修行の旅の始まりです。いつ何時がけ崩れや川の増水などで通行止になり、何時間も何日間も足止めになります。よって車にはテント、寝袋を常備しています。

ガイド、運転手、ポータ4名 計6名のスタッフと住民です。
ーバガンからミンダまではガイド、運転手と私の3名ー
入管許可書です。
ミャンマーのチン州・ミンダは外国人立入り禁止の特別区です。ここに行くには現地のコーディネータを通じてミャンマー政府より特別入管許可を1ヶ月かけて取得します。その許可書です。
内容は現地ツアー会社の手配で日本人のMr **** は11月8日から案内者の****と一緒にミンダそしてエイ村、チャドー村と訪問する。ミャンマー政府から入管許可を出しました。関係各所は必要な手配をしてあげて下さい。
許可書のコピーが6通あり、@チュンチャン船着場 Aパウ村入管 Bミンダ入管 Cミンダ警察 D役場 E軍隊 以上の関係各所に提出します。それによってミンダ滞在中、安全に動けるよう保証されます。

ミンダと周辺の村々

ミンダは標高1500mの山岳地帯です。ミンダ周辺の村々ではムン・チン族、マカン・チン族など数千人の刺青女性が暮らしています。若い人は顔面に、年配者は顔面から首にいたるまで彫られており、刺青の起源はビルマ族の男性がチン族の女性をさらうのを防ぐために彫られたと言われる。この世と思えない別世界,。でも笑顔が最高にいいです。素朴でシャイです。当初、カメラを向けると恥かしがりますが、すぐに笑顔で返してくれます。

39度の発熱の中、撮影させて頂いたムン・チン族のお母さんに感謝
額に描かれているY字は、イケニエにした動物の頭を掲げるのに使ったY字型のポールをイメージしたものです。

マカン・チン族です。顔一面に斑点模様の刺青の為、離れて見ると真っ黒に見えます。
耳タブに大きな穴を開け竹のピアスを入れている。
ミンダのスターです。この日はご機嫌で衣装替えや踊りまで披露してくれた。
斑点状刺青のマカン・チン族

チ ャ ド ー 村 (ミンダから2時間半の登山)

ミンダ郊外の集落、チャドー村

難業苦行、第二の関門です。チャドー村へは標高1500mのミンダから一気に500m下り、そして700mを駆け上がる。立っているだけでも滑り落ちそうな急勾配の道なき道(溝) 私の前後に二人のポータが足元ふら付く私をエスコートしながらの登山です。翌日からの予定であったエイ村訪問(一泊)行きはキャンセル。ミンダからエイ村間の車道にがけ崩れが発生した為、片道5時間の登山、5時間? 無理! 無理! まだ死にとうないで・・・  中止、 中止、 よって急遽、明日からの行程を変更。なにぶん老体に虚弱体質なもんで・・・



現在でも弓や斧で狩をしています。
イケニエされた動物の頭蓋骨です。



犬に噛まれたが、噛みかえした。(笑) 危険な目に会わなかったが、危険な事はした。
葬儀準備中のムン・チン族の家に飛び込み写真を撮影、一歩間違えると斧で首をはねられるとこやった。 棺がカラフルで綺麗です。

パ オ 村 (ミンダからジープで1時間)

パオ村全員の集合写真です。


       鼻で笛を吹く鼻笛は男から女性へ
       の求愛の証です。 (ダイ・チン族)
  パオ村に伝わる伝統舞踊を披露して
  くれました。

ひょうきんな猿踊りに笑い転げるパオ村の家族達

ミ ン ダ の 町
ミンダの町はミンダ山頂(1500m)の尾根に連なる町です。学校、診療所、警察、簡易ホテル、大衆食堂、市場、教会などが存在し、ここでも刺青女性たちが多く暮らしています。周辺の村々から日用品の買い付けに、そして村で作った野菜などを市場に卸しています。

英語の夜間勉強会、中、高生が授業を受けています。




昼食なのに12品以上、品数の多さに圧倒されます。 少なくても料金は同じ、もてなしの表れです。

伝統の自然化粧品「 タ ナ カ 」

タナカはミャンマーの伝統的なおしゃれのひとつで 塗ると日焼け止めの効果があり、にきび、切り傷をも治し、男性が塗っていることもあります。タナカの木、原木のまま売つています。(上写真) その木を細かく削り粉状にして顔に塗ります。





世界遺産の街・バガン


バゴダ(塔)はブッタの髪の毛、歯、爪など収めた仏舎利です。2,000個以上あるといわれています。

ミャンマーの首都・ヤンゴン

ミャンマー最大の聖地、シュエダゴオンパヤー寺院(世界遺産)

チュダッチーパヤー 巨大な寝仏


あ と が き

ガイドブックにも載っていない辺境地に、何故? 世界的に見られない異文化の探求と異色写真を撮りたい一途で 2006年春からベストシーズンの11月出発目標に計画を立てる。

平行して週2日は10Kmのトレッキングやスポーツジムで足腰を鍛える。エイ村行きは挫折したもののそれ以外の行程ではベトナムのトレッキング含め、怪我や危険な目に会わず無事帰国出来た事に乾杯、
そしてわがままな私を支えてくれたスタッフに感謝です。 

顔面刺青女性事情

当初、せいぜい10人程度の刺青女性に出会え、撮影出来きればいいか、と思った。でも結果はミンダの町だけでも100人以上の女性に遭遇。そしてカメラを向けると最高の笑顔で答えてくれ 今までに無いインパクトのある笑顔が撮影できた。 現在、刺青は禁止されているが、いまだに彫られている若い娘もいる。 刺青の彫りは約1週間で完成、その後1ヶ月間は痛くて眠れないそうです。ここでは刺青姿は普通の光景、写真を撮りまくっているこちらの方が異色かも?

ホテル事情

レハブの簡易ホテル2軒あります。トイレは洋式水洗で僻地にしては綺麗です。ホテル以外での用足しには覚悟がいります。風呂は? 浴槽はありません。冷水シャワーでお湯は出ません。特別に熱湯をバケツ1杯用意してくれた。ベットは昔懐かしい蚊帳で覆われています。

宗教事情

ミャンマーの国全体では仏教国ですが、ミンダに於いては70%がキリスト教徒、残りの30%は仏教と精霊信仰で刺青族はほとんど精霊信仰者です。


食糧事情

ミンダには冷凍食品や化学肥料は存在しません。ほとんど自給自足で鳥肉など新鮮で美味しいです。
食後に出される黒砂糖、ミャンマーではヤシの木の樹液から採取されコクのある甘さです。

車&観光事情

ミンダには乗用車は1台もありません。移動手段はジープかバイクそしてトラックです。標高1500mのミンダまでの道路事情が悪い為、乗用車では来れないのです。
ここは観光地ではありません。みやげ物屋もありません。外国人立入禁止区域です。でも怖さなどは全くありません。治安もいいです。店先に置き忘れた交換レンズも追いかけて届けてくれます。私の顔を見て泣き出す子供や、逃げ回る刺青女性がいたが、逆に日本人の私が怖い? 


ミャンマーの民族衣裳

男女問わずほとんどの人たちが民族衣裳である巻きスカート「ロンジー」を着用。 

日本からのお土産

爪切りです。ネパールでタルー族の老婆がカミソリの刃で爪を切っていた事を思い出し、ミンダ以外の部落訪問に爪切りを持参。
大正解でした。チャドー村の村長や占い師が早速、使い込んで喜んでいました。帰りには村長がいつまでも見送ってくれたのが印象的。
 

今回の旅のルート(2006.11)
関空〜バンコク〜ヤンゴン〜バガン〜ヤンゴン〜バンコク〜ハノイ〜バンコク〜関空  計8回のトランスファー タイ国際航空(TG)&マンダレー航空 


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恥ずかしながら、旅の証のショットです。