◆『小学生の作文』◆ 第609号

※学年はあえて記載しておりません。あらかじめご了承ください。
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  「やさしい女の子」 M.K
            (なりきり作文〜お地蔵さんになった〜)

 私は、朝起きたら、お地蔵さんになっていたのでした。そして、
お地蔵さんになってから何も動けなくて、
(早く人間にもどりたい!)
と思っていました。
 おそなえ物でおいしそうな物があっても食べられないし、地蔵盆
も参加できない! 毎日最悪で、
(もうもどれないのかなぁ・・・・)
と思ってました。
 ある冬の寒い日。
(とって〜も寒くて、たえられないよ〜)
 そんなとき! 小さな女の子が、
「お地蔵さん、寒そうだな」
と言って、ぼうしとマフラーをかけてくれたのです! 私はとても
うれしくて、
(まだお地蔵さんでもいいや!)
と思ったのでした。


  「お地蔵さんの気持ち」 Y.M
            (なりきり作文〜お地蔵さんになった〜)

 ぼくは、友達と道を歩いていた。そうすると、お地蔵さんがいた。
ぼくと友達は、お地蔵さんをいじめた。そして、一日を終えた。
 夜が明け、朝になった。あるはずのふとんがなかった。ぼくは、
体がこおりついたように、まったく動かなかった。そして、下を見
ると、石になっていた。ぼくは、お地蔵さんになっていた。そして、
一日を終えた。
 次の日、帰りの途中の友達が来た。すると、ぼくをいじめてきた。
ぼくは、悲しくて悲しくて、しょうがなかった。ぼくは、いじめら
れているお地蔵さんの気持ちが、わかった。
 そのとたん、まぶしい光をあびて、もとのぼくにもどった。
 そして、帰り道、友達と帰っていたら、
「お地蔵さんをいじめよう」
と言われた。ぼくは、
「もう、それはやめよう」
と言った。そしたら、自分の気持ちが晴れたのだった。


  「お地蔵さん」 R.N
          (なりきり作文〜お地蔵さんになった〜)

 ぼくはヒロキ。五年生になったとき、一つ思った。それは、
(お地蔵さんはのんきだな)
と思ったのだ。そして夜になり、ぼくはねた。
 そして起きると、動きにくい体になっていたのだった。ぼくは、
急いでもとにもどらないかを考えた。すると、「お母さん」とよん
でも、来ない。なので、ずっとねころんでいた。そして、のどもか
わき、お腹が空いたので、泣いた。
 するとそのとき、ぼくの体は元通りになっていたのだった。

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