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とある海洋生物バイオ研究所の一室。

水道の水漏れがしていた研究室で、一匹の生物が復活を果たし始めていた。

表面は干涸らびて堅くなっていた物体だが、水を得ると徐々に色が戻り脈動を始めだした。

やがて完全に水分をすった物体は、母なる海を目指していった。

流しに這い登り、排水溝を通り・・・途中のフィルターで細切れにされても海へと流れていったのだった・・・

 

そして、一名の科学者と一名の助手が失踪してから数ヶ月が経って・・・

 


TS海牛・2

HIKU:作


季節は夏真っ盛り

研究所の横の海岸も、例年通り海水浴客で賑わっていた。

そんな海岸の隅の方で、数名の高校生たちが騒いでいた。

彼らはみんな水中眼鏡をつけており、シュノーケルをくわえ手には袋とヤスデを持っていた。

どうやら彼らは、岩場の方でその辺に住んでいる生物採集をしているようだった。

袋の中には、ヒトデやナマコやら海洋生物が入っていた。

やがて見たことのない生物を数体彼らは採取したのだった。

「オイ!こんな生物見たこと無いよな〜?」

「確かに見たこと無いけど、何か海牛の一種ではあるようだね!」

その内の一人がそれを見て・・・顔を赤くしていた。

「おまえ、何赤くなってるんだよ、青くなるならわかるけどよ〜」

「だってよ〜、そいつの開いたり閉じたりしてる背中の部分見てみろよ〜!」

「ん?、これか?」

「それって、まるで女の◇▽☆にそっくりだぜ!」

「よく見たこと無いからしらんけど、こんなモンなのか〜!」

「おっ!開いた!ここ穴開いてるぜ〜」

「ほんとだ〜!」

「何匹とれた〜、こいつ。」

「1・2・3・4・5・・・

 6匹だな〜」

「丁度人数分だな〜」

「人数分って、何を考えているんだよ〜!」

「イヤ〜ちょっちしな・・・・」

そう言うと彼は、一匹をひったくると岩場の陰へと向かって消えた・・・

やがて、「うっ!」と一声、聞こえてきたのだった。

「あいつ・・・俺もだ!」

と言うと彼も一匹をひったくると岩場の陰へと消えていった。

そして残った4人も同じ行動を取ったのだった・・・

しかし、そのときの彼らはあることに気づいていなかった。

いくつもの卵が彼らのあるとこるに植え付けられていたのを・・・

 

やがて彼らはその後、放心状態から戻ると、そいつを岩場に投げ捨て帰り支度をして立ち去っていった。

投げ捨てられた物たちは、ゆっくりと海へ戻っていった。

 

その日の夜・・・

いくつもの卵がふ化し始めた。

そして大腸内の物を食して数時間の内に数センチの大きさへと成長していった。

やがて、物たちは体内より這い出てきて、宿主の青年たちの股間へと集結していった。

そして、合体していき一つの物となった。

そして、その物たちの遺伝子情報にインプラントされた生体のプログラムの通りに宿主を餌食としていった。

一つとなった物体は、寝ている青年の股間に張り付こうとしていた。

そして、その物体は股間に付いている物を同化・吸収するために張り付いた部分から粘液を出してじゃまな物を溶かして栄養源としつつ吸収していった。

そして完全に吸収し同化し終えた物たちは、次の行動を開始した。

それは、宿主を本質的に換える物だった。

その物は、青年の体内へと触手を張り巡らせそこから色々な物質を体内と送り込んでいった。

やがて、次の変化が現れていった。

それなりに引き締まって着いていた筋肉が溶けるように消失していった。

そして、そのエネルギーを利用して脂肪を作り出して置き換えていった。

それと同時にすね毛などは毛根から全て抜けていき、その後黄金のような産毛へと生え替わっていった。

次に骨格の再形成が始まった。

各部の骨が5パーセントほど縮んでいった。しかし骨盤だけは反対に大きくなり恥骨の間も広がっていった。

それによりがに股ぎみだった足も内股へと女性の物へと変わっていった。

さらに変化は進み、平らな胸に二つの膨らみが現れていった。

そして豊かに膨らみ「プルーン」と揺れると変化が止まった。

頭部の変化も始まっていった。

髪の毛は細くしなやかな物になりセミロング程度まで長くなっていった。

まつげも長くなり唇も艶やかとふっくらとした物へと変わっていった。

そして、最後に脳内へと物質が送られていった。

そりにより、男性脳の働きが女性脳の物へと変わっていった。

たが、持っている記憶は変わることはなかった。

これで全ての変化が終わったことが各器官から物体へと伝わると活動を停止していったのだった。

そこには、類い希なる美少女が横たわっていたのだった。

やがて朝が来て・・・

 

「ふぁ〜、よく寝たわ〜

  えっ?、何でこんなしゃべり方・・・

   それに声まで・・・まるで女の子の声だわ?

    それより、早くトイレへ行かないと、もう我慢できないわ!」

そうして私はトイレへと向かった。

便器の蓋を上げて、パジャマのズボンとパンツをおろしていつもの物を掴もうとしたが・・・何もなかった。

「えっ、うっそ〜?

  何でないの〜?」

私は、かがみ込んで股間を覗いてみた。が、そこにはいつもの膨らみは全く見あたらず・・・

昨日海岸で見つけた物と同じ物がそこにはあった。

「え〜?どうして〜?」

仕方なく便器の中だけをおろして座って用を足すことにした。

そのときになって気が付いたことがあった。

「あれ〜?

 何か周り物が高く見えるわね〜

  それに胸が重たい・・・わっ!大きくなっているわ!」

やがて、股間からほとばしるように流れ出ていた物が止まった。のぞき込むと股間には滴が付いていた。

「やっぱり拭かないといけないわね〜」

仕方なく私は、トイレットペーパーをたぐると股間を拭いて流し部屋へと戻ったのだった。

部屋に戻った私は、昨日のことを思い出していた。

「やっぱり、昨日のあれが原因なのかしら〜?

  とにかくお着替えしないと〜・・・」

そうして、私はベットした奧に隠してあった箱をひきづり出すと蓋を開けた。

その箱の中には、ショーツやらブラやら可愛いキャミソールにセーラーの夏服などが一通り入っていたのだった。

「良かったわ〜、これを着てももうおかしく無いのねっ。」

そうして、私はそれに着替えると買い物へと出かけたのだった。

 

その頃他の5人は・・・

やはり同じように美少女へと変わっていたのだった。そして・・・

 

 

物語は続く・・・