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祟り 第四部

作:HIKU


次の日の朝、時刻はAM6:00

「Pi!Pi!Pi!・・・・・・・」

「いけない!」

「早く用意しないと学校に遅れるー」

「・・・・・・」

和美は昨夜の出来事を思い出していた。

「そっか!しばらく学校に行かなくていいんだっけ」

「僕は、・・・・」

「ううんっ、もう、わたしって言わないといけないんだよね!」

「今日からは女の子の和美なんだねっ!和己とは昨日でさよならしたんだったね!」

「学校には行けないし、昨夜はいろいろあって寝不足だし」

「そうね!もう少し寝てよっと」

「でもその前に、お手洗いに行かなくっちゃ!」

そうして和美はベットから降りようとして自分が裸だったことに気がついた。

「いけない!昨夜あのまま寝ちゃったんだわ!」

「えーとっ、パジャマとショーツは、っと」

「あった、あった!」

それはベットの足下で布団の中に丸まっていた。

和美は広げてパジャマを着直した。

「つめたーい!」

「昨夜はだいぶ濡らしちゃったものねっ」

そういって和美は真っ赤な顔をしながら、体のうずきを感じ始めていた。

「早く行かなくっちゃ!漏れちゃうー!」

そっと静かにドアを開けて和美はトイレに向かった。

「シャー・・・・」

「カラカラカラ・・・・」

「ビリッ」

「シュッシュッ」

「バタンッ!」

「ジャー・・・・・」

「ふぅー」

「すっきりした。」

「もう、なれちゃったけど毎回ペーパーで拭くのって、めんどうだわね。」

「さてベットにもどーろっ!」

「さぁーて、もうちょっとだけ寝よっーと!」

和美は布団をちょっこと直してから潜り込んだ。

「どうしようかなあー」

そして手を股間にはさんで体を丸めじっとしていた。

しばらくすると、すやすやと寝息が・・・・・

 

お昼前になって。

「あの子ったらいつまで寝てるのかしら、」

「今日楽しみだわ、和美にいろいろと女の子のこと教えないといけないし、」

「いろいろとお洋服やランジェリーも買ってあげないと、それに肌のお手入れ品とか、」

「それと、話さなければいけないことがあるしね。」

「そろそろ起こしにいかないとね」

“トントン”

「和美そろそろ起きなさい!もうすぐお昼になるわよ!」

「・・・・・・・」

「は・や・く・お・き・な・さ・い!!」

「ふぁーいー」

数分して、ドアが開きパジャマ姿のまま和美は居間へといった。

「和美!やっと起きてきたわね!」

「着替え、用意しておいたから着替えなさい!」

「えっ!?」

そうして僕は母が用意してくれたものを見回してみた。

ブラにショーツにキャミソールにブラウスにセーターにタイツ、極めつけはミニのプリーツスカートだった。

「これって女の子の服・・・」

「当たり前でしょ!あんたは女の子なんだから。」

「いつの間に用意したの?」

「あなたが寝ている間に買ってきたのよ、そうでないと買い物にも行けないでしょ!」

「買い物って?」

「決まっているでしょ!和美あなたの服ですよ!」

「お母さんが、いろいろと教えてあげるからね。」

「着方はわかるわね!」

僕は小さな声でうなずいた。

「そう、それじゃここで着てみなさい見ててあげるから」

「ぇっ?」

「正しい下着の付け方ができるのか見てあげるから」

「ハーイ・」

こうして僕は着替えを始めた。

「だめでしょ、ブラはね、前屈みになって、胸をカップの中に入れて、脇の部分も押し込んで」

「そう、そうして起きあがってストラップを調整して、はいそれでいいわよ」

着替えが終わって、私は見にスカートから覗いているタイツに包まれた足を見て、

改めて、女の子の足になっているのを認識して、ぽーっとしていた。

「かわいく出来たわねっ、後はヘアスタイルとフェイスのお手入れねっ」

こうしてあたしは、母から1時間ほどみっちりと髪とお肌のお手入れの仕方を教えられた。

「さあ、それじゃお食事にしましょうねっ」

このときには、僕のおなかは限界にきていたので大きく「ハーイ」と言ってしまった。

食事が終わってから僕は母に聞いてみた、ずっと心の中で考えていたことを。

「お母さん、私が女の子になったことを普通に受け止めたけど、どうして?」

「それはね、後で説明してあげる。」

「さてと和美、今から買い物に行くからねっ、」

そうして母は車を用意してでパートへと出かけた。

まず最初に言ったのはランジェリーコーナーだった。

最初は禁断の聖域へは行ったような罪悪感を感じたが、一歩踏み入れて

色とりどりのショーツやらブラやらキャミソールやら色々と可愛いのを見ていたら、

すっかりるんるんの女の子気分になってしまっていた。

そうして気がつくと袋いっぱいのランジェリーを買っていた。"でも必要なものだからねっ、"

と、自分に言い聞かせていた。

そうして後何軒かのショップを巡り両手いっぱいの袋を抱えて車に戻った。

それでも最低限必要な衣類しか買えなかった。

女の子って着るものがいっぱい必要なのねっ、と思った。

「さてお買い物はここまでねっ」

「次はいくところがあるからっ」

「どこに行くの?」

「いいから黙って車に乗りなさい」

僕は渋々車に乗った、乗ってデパートから出るとあたりはだいぶ暗くなっていた。

買い物は楽しかったけどだいぶ疲れていたから、僕はうとうとと眠ってしまった。

どれ位しただろう僕は母に起こされた。

「和美、ついたわよ起きなさい」

車を降りて背伸びをして体をほぐした。日も暮れてだいぶ暗くなっていたけど、

満月の夜だったので結構明るく周りの景色が見えていた。

車のライトに照らされて一軒の廃屋が見えていた。

「ここは?」

「ここはね、お母さんのお婆ちゃんの育ったところ」

「?・・・・・」

「つまり、お母さんのふるさと」

そういってからお母さんは車のライトを消した。

しばらくすると暗闇に目が慣れてきて、月明かりに照らされて周りの景色が見えてきた。

なんか見覚えのあるところだった。

「付いてきなさい」

そうして母はすたすたと歩き出した。

しばらくして立ち止まると、一言言った。「やれやれ、こんなにしちゃって」

僕も母が見ている方向へ見つめると、崩れた灯籠が見えた。

「灯籠?」

僕の脳裏に去年の夏の出来事が思い出された。

「ここは・・・・」

「和美あなたでしょ、これを倒したのは」

僕はうなずくしかなかった。

「でもどうして????」

僕の頭にの中では疑問符が巡っていた。

「あたしも、おばあさんから村の話をずいぶんと聞かされていてね、」

「もう、昔の古ーい古ーい話なんだけどね、」

「一人の若者が村に災いを与えていた大蛇を退治したときに、大蛇の呪いを受けて、」

「いつしか娘になったという言い伝えがあったのよ」

「それでね、自分の息子が娘になったのも受けいることが出来たの」

「それじゃお母さんその娘はその後どうなったの?」

「言い伝えによると、ずっと女のままだったそうよ。」

「それじゃ、あたしもずっと女として生きていくのね」

「たぶんね!」

「・・・・・・」

そうしてあたしたち親娘は家路へと付いた。

 

 

終わり

 

 


あとがき

一応これでこの話は終わりです。最後に落ちは付けましたけど、どうでしたか?

良かったら感想などもらえるとうれしいです。

まあ出来栄えははっきり言ってよくありません、全体的な構成がないまま書き始めてしまったもので

どうやって終わらすかをものすごく悩んでしまい、まあ、ありきたりな落ちになってしまいました。

読んでくださっているみなさまにはホント申し訳ございません。でも許してやって下さいねっ!

それと、見放さないでやっで下さいねっ、今後とも拙い小説を書き続けていくつもりです。

それでは、また次回作で。

うふふっ!


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