緋紅:作


 

子供の頃、縁日などへ行くと、色とりどりのヒヨコが売られているのを見て不思議に思ったものだった。

流石に大きくなってからは、色が塗られているのは知ってはいたが・・・

中学1年の夏に、久々にいった縁日で懐かしくなって僕はそのヒヨコを2羽買ってしまった。

買ったからには死なせるのはいやで一生懸命育ててやった。

鶏小屋を作り、えさをやり、毎日掃除をして世話をしていた。

その甲斐もあって、死なすこともなく順調に大きくなっていった。

どうやら2羽とも鶏冠が出てきてよく鳴いていたので雄だとわかったのだが・・・

よく見ると、鶏冠は中途半端な大きさだった。

それから暫くたって・・・

いつものように、鶏小屋に掃除に行くと2個の卵を発見した。

次の日も、また次の日も行くと2個の卵が産んであった。

どうやら、雄のように見えて実は雌だったらしい・・・

母と姉は、喜んで新鮮な卵を食べていた。

2個しか生まなかったし、毎日二人が食べていたので僕の口にはいることはなかった・・・

卵を食べだしてから、二人は体調がよくなり肌も綺麗になって喜んでいた。

「やっぱり新鮮な卵は良いわねっ、」そういって嬉しそうに食べていた二人だった。

ある日、姉が友達と海外旅行に行ったので、とうとう僕の口にもその卵が入ることになった。

やっぱり僕が毎日大切に世話をしているだけ会って、とっても濃厚な味の卵だった。

確かに、素晴らしい卵だった。

次の日から僕の身体にも変化が現れていた。

顔のニキビが綺麗になくなり肌ががスベスベしてきて弾力があった。

日に日に、その効果は強くなってきて、全身がポチャッとしてみずみずしい肌になっていた。

触ると卵のようななめらかさと弾力になっていた。

生えかけていた、髭やすね毛などもきれいさっぱりと無くなっていた。

一週間がたって、姉はおみやげをいっぱい持って帰ってきた。

僕は玄関で姉を出迎えると、僕を見て首を傾げていた。

「もしかして、めぐみ?」

「そうだよ、僕だよ、何言ってるんだよ姉さん!」

「なんか、かわいくきれいになっているから、旅行に行く前はニキビ面だったのに。」

「卵のおかげさ、毎日食べていたら直っちゃった。」

「ふ〜ん、そうなんだ〜」

「それより、おみやげおみやげ!」

そういって僕は姉の鞄を持って居間へ持っていった。

そして、鞄を開けて・・・

出てきたのは、下着やら洋服やら化粧品ばかりで僕へのおみやげが見つからなかった。

「姉さん、僕のおみやげは?」

「ごめん、友達にいろいろ頼まれてて、これで勘弁して〜」

といって、渡されたのは花柄のカラフルなTシャツだった。

「ま〜いっか!、ありがとね!姉さん!」

そういって僕はTシャツを持って部屋へと戻った。

その日の夜お風呂上がりに部屋に戻った僕は、Tシャツを早速着てみた。

外に来て行くにはちょっと抵抗があったので、寝間着代わりに着ることにした。

パンツ一枚になってきてみた、鏡で見てみると結構似合っていた。

暫く、そのまま見ていると、あることに気がついた。

胸の部分が少しふくらんでいた、腰に手をやると細くなっていることにも気がついた。

(なんか、女の子みたいかな?)

そう言えば、昨日から朝立ちもしなくなっていたことにも気がついた。

(別に似合ってるからいいか〜)

そう、思って僕は布団に入ったのだった。

次の日から、卵は姉と母の口に入ることになったが順番に食べることになっていた。

そんなわけで、僕も、姉も母も、ますます健康的だった。

ただ、僕だけはたくましくなると言うよりも可愛くなっていったのだった。

胸はますます大きくなっていて、ウエストはしっかりとくびれ、お尻はポチャッとしてきていた。

学校へ行くときはズボンのウエストはしっかりと締めて履いていた。

上着も学ランの下は厚手のシャツを着てごまかしていた。

しかし、流石にごまかすのもしんどくなってきていた。

トイレが問題であった。立って用を足せなくなっていたからである。

個室に入って、しゃがんで用を足すしかなくなっていた。

僕は仕方なくそのことを姉に相談したのだった。

姉は僕の話を聞くと、僕に服を脱ぐように言った。

ちょっと恥ずかしかったが、仕方がないので姉の前で服を脱いでいった。

Tシャツを脱号としたが胸が支えて脱ぎにくそうにしていると、姉が手伝ってくれた。

「結構、大きくなっているわね、ブラが必要よ!Bカップね!」

そしてパンツを脱ぐように言われた。

「ちょっと足を広げてみてくれる?」

言われるままに広げると、姉は股間をのぞき込むように見ていた。

僕は、恥ずかしくて姉に言った。

「まだ?」

「もう少しね。」

そういうと、今度は手でいろいろと触りだしたのだった。

やがて、僕は、あそこが痺れるような熱い感じがしてきたのだった。

「完全に変わっているわね。」

「えっ?」

「もう、女の子になってるって言うことよ!」

「そんな〜」

「私が、母さんに話してあげるから、任せなさい。

 それと、もう男の子の服は着てはだめよ!これからは女の子の服を着なさい。

 とりあえず、私のお古だけど合うのを探してあげるから。」

そういって私は姉のにおもちゃにされることになった。

やがて、姉は私に合う下着や洋服をそろえると着せ替えを始めたのだった。

初めて履いたショーツはピッチリとして気持ちが良かった。

そして次にブラを付けさせられたが、これにはちょっと辟易した。

なんか締め付けられてちょっと苦しくて違和感を感じていたが、胸が安定して動きやすくはあった。

そしてストッキングを履かされ、いろいろなものを着せられやっと着替えが完了した。

それで終わりかと思ったら、ドレッサーの前に無理矢理座らせられると身だしなみを整えていった。

最後に薄くルージュまでひかれてしまった。

「うん、完璧ね!」

目を開けてみてみると、そこには美少女が映っていたのだった。

そして、姉は僕の手を引っ張り母の元へと行ったのだった。

母は目をぱちくりさせながら僕を見ていたが、姉の話を聞いてヤレヤレという顔をしていた。

「仕方がないわね。そんなに女の子になりたいのなら、許しあげるわ。」

「お母さん、違うって、なりたいんじゃ無くって、もう女の子になってるの!」

「そうなの?」

「さっき話したでしょ、母さん。」

そういうと、姉は僕のスカートをめくって見せた。

「ほんと、膨らみが無いわね。」

次に姉は母の手を取ると僕の胸へと導いた。

「結構あるわね。」

「75のBカップよ!」

と、姉は言った。

「それなら、これから買い物に行きましょうね。」

そうして、僕の悲惨な1日は続いていっただった。

 

 


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