今回の依頼は・・・これが良いわね・・・

貴女たちが受けた屈辱は、私が晴らしてあげる・・・

私の仕事は、裏の仕置き人・・・でも、決して殺したりはしない!

それよりも生かしておいて、一生涯をかけて罪を償わす方が・・・

今回の依頼人は・・・もちろん口外なんかはしないわよ!

それが、この仕事をする上での掟・・・

必要な仲間たちには情報は供給するけど!あなた手伝ってくれる?

いいわ!概要だけ教えてあげる・・・

今回のターゲットは、某女子高校の教師、28歳・男性

依頼者は、もちろんそこの女生徒多数・・・

判るでしょ!ここまで言えば・・・

そう、その教師は生徒の弱みに浸けて色々なことを・・・

依頼は簡単よ!

それじゃ、今回の依頼を手伝ってもらうわよ!


仕置き人

作 : 佐樹


「ターゲットの行動パターンは覚えたわね。各自抜かりの無いように!」

やがて、ターゲットの男が部屋から出てエレベーターに向かった。

ターゲットがエレベーターを待っています。EV担当、準備は良いわね!」

「準備OK!いつでも行けます。」

エレベーターの上に乗っている男がインカムで答えた。

やがてエレベーターが動きだしターゲットがいる階で停止した。

ターゲットが乗り込みドアが閉まり動き出したすと男は、天井から即効性の睡眠ガスを噴射した。

エレベーターが地下の駐車場に着いたときは、男は崩れるように座り込み寝ていた。

ドアが開くと、待ち構えていた男たちが男をバンに積み込むと駐車場から出て行った。

そして・・・

 

ここは、とあるビル、無人となって久しいが、その一室で・・・

運び込まれた男はベット上で両手両足をベットの角につながれて、口にはギャグボールを噛まされ寝ていた・・・

着ていた服は違うものに変えられていた。

真っ赤なドレスを身にまとい、黒のストッキングを履いていた。

髪の毛は茶色のセミロングで全体にカールがかかっていた。

顔には化粧が施され、イヤリングを着けられ、唇にはドレスと同じ色のルージュが塗られていた。

 

幾ばくかの時が過ぎ、男の目が覚めたようだ。

 「ここは、どこだ?私はなぜこんなところにいる?」

叫ぼうとしたが、口が何かでふさがれていて声を発することはできなかった。

また、意識が混濁していたが状況を確認しようと辺りを見回した。

部屋を見回すと、脇には小さな机があった。

机の上には、消毒薬と思われるものとガーゼ、そして注射器とアンプルが数本おいてあった。

すでにアンブルのいくつかは封が開けられており中身が無くなっていた。

そして、天井には大きな鏡があるのに気がついた。

最初は映っているものが自分とは思えなかったので鏡だとは思わずポスターだと思っていた。

男はそれが自分の姿だと認識するのにそんなに時間はかからなかった。

 「何故、こんな格好をさせられている!俺は男だ!ニューハーフじゃない!」

と、思ったものの鏡に映っている自分を見て綺麗だと思い始めている自分に気がつきドギマギし始めた。

「俺は男なんだ、こんな格好しても嬉しくなんか無いぞ!」

少し冷静になろうと男は他に何もないかを確認した。

鏡にはベットの脇にたぶん簡易トイレと思われるものが映っていた。

他には椅子が一つあるだけで、部屋の窓は塞がれていたが換気はされているようだった。

しばらく鏡を見ていたが、何かがおかしい・・・映っているのは女装させられている自分なのだが、どこか違和感を感じていた。

 「夕へ、食事に行くために部屋を出てエレベーターに乗ったところまでは覚えているが・・・」

いくら考えても、そこからが全く思い出せないでいた。

 

考えていると、足音が近づいてきて部屋のドアが開いて一人の女が入ってきた。

横を向いて見ると、黒のバニースーツを身につけ、顔には仮面を被った女だった。

プロポーションは素晴らしいもので、ウエストはキュッとくびれ、胸は大きいがそれで言ってヒップは引き締まっていて小さめだった。

普通なら、そんな女を見ると股間のものが誇張するのだが、何も感じなかった。

 『どうやら気がついたようね!

  今の状況は・・・説明しなくても判るわね!

   あなたは、これからお仕置きを受けるのよ!

    いいえ、もうお仕置きは始まっているのよ!

     それが何は判らないとは思うけど、何か違和感は感じているはず!

       そう、それがあなたへのお仕置き・・・決して殺したりはしないから安心していいわよ!

        でも、死ぬより辛いことになるかもね!』

「何をするんだ!」と、言おうとしたものの口を塞がれていたから声にはならなかった。

 『あらあら可哀想にねー!もう、感じているとは思うけど、ベット横の机に注射器とアンブルが置いてあるわよね!

  それわね、ある科学者が作り出した特別な薬なのよ・・・

   打つ本数を増やすことに次々と効果が現れていく薬でね・・・

    あなたは、それを身を持って知ってもらい、犯した罪を償ってもらうのよ!』

そう言うと女は、注射器を取り上げアンプルの封を開け中身を吸い取った。

 『それでは、また、注射を打ってあげるわね!』

「まただと?」

 『そんなことは、させないぞ!って顔で睨んではいるけれど、もう遅いわ!だって既に2本が打ち終わっているのだから!

   ゾクソクしてくるわよ!美男子で女子生徒の敵だったあなたがどんな風に変わるのか楽しみだわ!

    そうそう!打つ前にそれぞれの注射にどんな効果があるのか教えてあげるわね!

     1本目わね!たいした効果は無いのだけど、まず全身の余分な毛が抜け落ちてしまうの!

      2本目わね!身体全体の皮膚がきめ細かで柔らかいものに、そして皮下脂肪が増殖するのよ!

       普通なら一週間に一本ずつ打つものなんだけど、あなたには特別に8時間毎に2本まとめて打ってあげるわね!

        そうすると変化が加速されるから、相当苦しむことになるかもね!でもそれもお仕置きだから・・・ア〜!興奮して濡れてくるわー!

         それじゃ、打つわねっ!』

「やめろ!」

 『じっとしてなさい!そんなに暴れないの、針が折れてしまうわよ!』

やがて注射器の中身は男の身体へ吸い込まれていった。

 『今、次の2本分を打ったからね!すぐに変化が始まるわよ!

  3本目わね!、胸が膨らんできて、ペニスと睾丸がね萎縮してしまうのよ!

   4本目わね!これはね、全身の骨格が変化するのよ!

    全体的に骨格が小さくなって、一番下の肋骨が消えて同時に骨盤が横に広がっていくのよ!

     つまり、女性の骨格になるわけ!』

数分すると女は出て行った。

男は身体が熱くなっていくのを感じていた。と当時に皮膚の下で虫が這いずり回るような感じがしていた。

胸の部分が熱くなるのと同時に股間は凄まじい痛みが襲ってきた。

意識が飛びそうな中、男は天井の鏡に映っている自分を見ていた。女が言ったように胸が膨らんできていた。

やがてそれは耐えられない程のものになり、男はベットの上でのたうち苦しんだ・・・

どれくらいの時間がたったのだろうか、身体の異常な暑さは収まってきたものの全身が汗だくになっていた。

>やがて・・・

女が入って来た・・・先ほどの女だった。

 『あらあら!ずいぶんと汗をかいたみたいね、凄い匂いだわ!

   それにだいぶ変化が進んだようね!天井の鏡で見てご覧なさい!』

男は天井に映っている自分を見つめた。

日焼けを自慢していた身体は、透き通るような白さで滑らかなものに変わっていた。

ピチピチに着せられていたドレスは、緩やかな物になっていた。

鍛えられた胸筋は全て脂肪へと代わりドレスの胸の部分をふくよかにに押し上げておりウエストは細くくびれていた。

女はドレスを捲ると手を突っ込み股間の部分を触り始めた。

男は触られている感触に変化を感じていた。ペニスや睾丸を触られた感じが全くしなかった。

 『ずいぶんと変わってきたわね!でもまだまだね!今はまだニューハーフって感じね!

   ここでやめてもいいんだけどね!そうすれば、ニューハーフとして生きていくことになるわね!

    元にはどうやっても戻らないわよ!どうする?・・・    

     どうする?続けて完全な女性になる?それともニューハーフとして生きる?

      少しだけ考える時間を上げるわ!』

「何故だ!俺がこんな仕打ちを受けるんだ!女になる?そんな馬鹿な!」

と思いはしたものの、自分の変化を目の当たりにしては疑う余地もなかった。

鏡を見て男は考えていた。

そこに映っているのは自分であったが見た目は女性のものになっていた。

しかし、自分のアイデンティティーは男性であり、今の状況は許容できるものではなかった。

待ちくたびれたのか女は、

 『結論は出ないようね!時間がないから次の注射を打ってあげる!

  これで肉体的には女性になるわよ!肉体的にはね!

   5本目になるとね、今度は萎縮した睾丸が体内に引きずり込まれて卵巣へと変化していくの、そのときはかなり痛いらしいわよ!

    6本目でわね、子宮と膣が形成され、ペニスは完全に無くなりクリトリスに変化し女性器が出来上がりつながるのよね!

     さあ!女になってしまいなさい!』

そう言って女は、2本分の液体をドレスを捲りおしりに注射をした。

女が出て行くと、とたんに下腹部に激痛が走った。

男は・・・いや女は身をよじり激痛に耐えていたが限界を超えたのか意識を失ってしまった。

意識が戻ったときには、女は既にベット脇の椅子に足を組み座っていた。

 『どう?今の気分は?肉体的には完全に女性よ!肉体的にはね!

  でも、この時点での意識は完全に男性側の意識なのね!だから肉体と自我とのギャップに耐えられなくなるかもね!

   最後の7本目、これを打ってしまうと脳が女性化してアイデンティティーは女性になるわよ、でも男性としての記憶は残っているからどうなるかしら?』

男は考えていた。既に身体が完全に女性化したのは疑う余地もなかった。

しかし・・・

 

女が問いかけてきた。

 『どうする、最後の注射を打つ?私はどちらでもいいのよ!』

男は結論した。最後の注射を打つことを・・・そして頷いた。

女は、最後のアンプルの中身を吸い上げると首に注射をした。

 『今度目が覚めたときは、あなたは身も心も女性よ!』

そして、女は笑いながら部屋を出て行った。

やがて、男の意識は眠りに落ちていった・・・

 

数時間が過ぎ、目が覚めた女は・・・

感じ方、考え方が全て変わっていたことに気がついた。

自分が今まで女生徒にしてきたことが、とんでもないことだったことを身をもって知った。

しかし、既にやってしまったこと、どうすることもできなかった。

何故こんなことをしてしまったのか、どうやって償えば良いかを考えていた。

しかし、今の自分は囚われの身、手足を縛られ・・・

ただ、ただ、涙するしかなかった・・・

 

やがて、女が入って来た。

 『どうやら、あなたしてきたことの重大さが判ったようね!』

そう言うと、縛られていた手足の拘束具を外した。

 『変化直後だから、あなたはまだ動けない・・・

   でも、あなたへのお仕置きはこれで終わりではないのよ!

    さあ、みんな入って来なさい!』

ドアが開くと、パンツ一丁の男たちが入って来た。

すると女は、

 『自由にしていいわよ!』

それだけ言うと出て行った・・・

 

部屋に残されたのは・・・

私と男たち・・・

 

 

fin 

 


どうでしたでしょうか、『必殺仕置き人』ではありませんが・・・

身に覚えのあるあなた、いつか『仕置き人』がくるかもしれませんよ!

では、また次回作で遇いましょう。