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老婆の店

ぽぽ:作


男の名は斉藤健一、うだつの上がらない普通のサラリーマンだ。

賃貸マンションの2DKの一人暮らし。

給料は、月15万程度、家賃が安いから割と楽に生活できる。

男の身長は180cm、体重は110kg、色は南国の人並みに黒い、おまけに毛深い。

あまり毛深さにカミソリで剃ろうとしたことがあったが一撃でカミソリの刃が壊れるほどの剛毛だった。

そんな男だが、人に言えない趣味が有った。

男の部屋は一見すると、少女の部屋だった。

俺は、ものすごくかわいい物好きだった。部屋には人形やぬいぐるみアクセサリーが所狭しと並べられていた。

それだけだったらよいのだが、クローゼットの中には可愛らしいフリルや刺繍やら付いた、女性の服がいっぱいだった。

もちろん衣服だけでなく、下着も同様に沢山あった。

それらのすべては男が心血を注いで買い集めた物だった。

どんな顔をして買い物をしたか定かではないが・・・

 

男は、それを身につけたいと思っていたが到底不可能だった。

そのような可愛らしい衣類はすべて15歳程度の少女が着るようなサイズの物だった。

しかし一応自分にあったサイズの物もあったが地味な物だった。

自分の理想と現実の差に男は落胆していた。

 

そんなある日会社の帰りに歩道橋の下で老婆が一人小さな台を置いて座っていた。

その台には、「可愛くなれるストッキング!」と書かれてた札が立っていた。

男は、その字にふらりと吸い寄せられた。

「いらっしゃいませ。」

しわがれた老婆の声が言った。

男は、そのストッキングを手に取った。

薄いブルーで刺繍風にあれている可愛い物だった。サイズもJJLと記載してあった。

男は、それが気に入りばあさんに聞いた。

「これはいくらだい?」

すると老婆は、

「500円でございます。」

「安い!、これはもらうよ!」

男はズボンのポケットに入っていた小銭を出すと老婆に渡し、それを鞄の中に入れると満足そうに帰っていった。

家に着くと、男は風呂に入り綺麗にした。

そして風呂から上がると、女装を始めた。

そしてさっき買ってきたストッキングをはいた。

しかし、そのストッキングからは、剛毛な臑毛が飛び出していた。

「やっぱりだめか・・・」

男がそのストッキングを脱ごうとしたとき、ストッキング淡く光った方と思うと肌に吸い付くような感触がして脱げなかった。

暫くして、光が消えて吸い付く感じが消えた。

「何だったんだ今のは?」

そして男はストッキングを脱いだのだった。

ため息をつきながら脱いだストキングを何気なく見ると黒い物が沢山付いていた。

「臑毛?」

そして、自分の足を見ると臑毛が一本もないすべすべの足になっていた。

「これはもしかして!」

そう思った男はストッキングをもう一度はいたのだった。

引っ張るとそれはグングン伸びた。男はそれを顔まで引っ張り上げた。

暫くすると、また淡く光り肌に吸い付く感じがした。

そして、光が止まると男はストッキングを脱いだ。

すると、そこには信じられないほどのすべすべの肌になっていた。

体中にあった剛毛が一本残らず消えていた。もちろん股間の陰毛も脇毛も髭も・・・

「これはすばらしい物を手に入れた!」

そしてその日、男は満足そうに女装して眠った。

 

次の日の夕方、またその老婆の店を探した。

同じところにあった。

今度は「可愛くなれるレオタード!」と書かれていた。

男は迷わずそれを買った。

「いくらだい?」

「上下で10000円でございます。」

男は、喜々として家に帰って風呂に入り、また昨日と同じようにそれを着た。

暫くすると、また同じように淡く光り肌に吸い付いた。

暫く立っても何も変化がなかった。

男は、脱ごうと動こうとしたが身体が鉛のようになって全然動けなかった。

それでも、持てる力を振り絞り、全身汗だくになりながらそれを脱いでいった。

「なんだったんだこれは?」

男は汗だくになったため、もう一度風呂にはいることにした。

風呂から上がって体重を量ってみると、5kgも体重が落ちていた。気づかなかったが身長も2cmほど低くなっているのだった。

「これは、もしかして痩せられるアイテムか・・・」

男は、それを着て毎晩格闘して、やがて体重40kg、身長150cmまでになっていた。

そのため以前から集めていた服が着られるようにはなっていた。

しかし身体は依然男のままだった。

男は、そのまままた老婆の店を探した。

立て札には「可愛くなれるセット!」と書かれていた。

見ると、ブラとショーツのセットだった。

男は迷わずそれを手に取った。

「いくらだい?」

「50000円でございます。」

男は、お金を払うと、老婆が言った。

「これは、サービスです。」

そう言って手渡されたのは、カチューシャだった。

男は、喜々として家に帰って風呂に入り、また昨日と同じようにそれを着た。

着てみたが、胸はないからブラのカップはあまり、ショーツの股間はもっこりとしていた。

やがていつもと同じような光と感覚に包まれた。

すると、平らだった胸がくすぐったい感じがして、やがて隆起してブラのカップに綺麗に収まるようになった。サイズは75のBだった。

また当時に股間が熱くなっていた、しばらくすると膨らみがだんだんと平らになっていった、そして、お尻が膨らんでいきショーツがピチピチになっていった。

やがて、股間に筋ができるとショーツがキュッと食い込んで終わった。

男は、恍惚の表情を浮かべていた。しかし顔はまだ男のままだった。

そこで男は、老婆に貰ったカチューシャを付けてみた。

暫くすると、髪の毛が伸びると同時に顔つきも少女の物へと変化していった。

そこには、もう男はいなかった。

ガングロの少女が一人立っていた。

「こんな真っ黒な少女はいやだわ!」

男は、また老婆の店を探した。

立て札には「可愛くなれるお茶!」と書いてあった。

少女は聞いた。男の声で・・・

「100万円でございます。」

「そんなに高いの?そんなの無理だよ!」と言うと、老婆は・・・

「ローンもございます。」

「ローン?」

「はい。」

俺は、不審に思いながらも、それを手に入れたくて手続きをしてしまった。

「御買い上げ、ありがとうございます。」

男は、喜々として家に帰って、そのお茶を入れて飲んだ。

やがて生理現象になりトイレに行った。

もちろん座って用を足した。

便器を見ると真っ黒になっていた。

そして身体を見ると、色素が抜けたように色白になっていた。

「わ〜、なんて綺麗な肌♪」

そう言った声も、可憐な少女の物となっていた。

 

やがて・・・

男は忘れていた、ローンを組んでいたことを・・・

少女となった男は会社にも行けず、身元の証明もできなかったのでアルバイトもできなかったのだ。

当然ローンの支払いもできず、食べるのにも困るようになった。

そして、支払日が過ぎていった。

数日後、老婆と男が数人やってきて、少女をどこかへ連れ去っていった。

「これで、またもうかったわい!」

老婆は、そう言って男の家のドアを閉めたのだった。

 

 

 


先日見たTV番組の設定をいただきました。ごめんなさい。

みなさんは、その番組見ましたか?

では、またね〜♪