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−華代ちゃんシリーズ−

帰り道

作:HIKU

 


*「華代ちゃんシリーズ」の詳細については

http://www.geocities.co.jp/Playtown/7073/kayo_chan00.html を参照して下さい






 こんにちは。初めまして。私は真城華代と申します。

 最近は本当に心の寂しい人ばかり。そんな皆さんの為に私は活動しています。まだまだ未熟ですけれども、たまたま私が通りかかりましたとき、お悩みなどございましたら是非ともお申し付け下さい。私に出来る範囲で依頼人のお悩みを露散させてご覧に入れましょう。どうぞお気軽にお申し付け下さいませ。

 報酬ですか?いえ、お金は頂いておりません。お客様が満足頂ければ、それが何よりの報酬でございます。

 さて、今回のお客様は…

 

「キンー、コンー、カンー、コンー」

「6時になりました、下校時間になりました。校内に残っている生徒は下校してください。」

「あーぁ、もう帰る時間か」

僕の名前は、大友克彦、15歳

某中学の3年生。

僕は、今日も3階の教室の窓から、運動場で汗を流している彼女を眺めていた。

彼女の名前は、土田 早苗、同じクラスの子である。

僕はクラスの中では、成績も普通、ルックスも普通、運動能力も普通、つまりどこをとっても普通の男子。

彼女は、なにもかも普通より上の存在、従って狙っている男子は多い。

僕もそんな中の一人だ。

「いけねっー!急がないと彼女が帰ってしまう。」

僕は、あわてて鞄を持って下駄箱へ向かった。

「まだ彼女は来てないな」

僕は運動靴に履き替え、校門へ向かった。

そして友達を待つふりをしながら、彼女が来るのを待っていた。

5分ほどして彼女が通り過ぎた。女の子どおし手をつないでの通学だ。

僕はそれを、彼女が小さくなって見えなくなるまで眺めていた。

そして、小さく呟いた。

「イーなぁー、僕も彼女と手をつないで帰りたいなぁー」

と、そのときだった。後ろから少女の声がした。

「おにいちゃん!どうしたの?」

僕はとてもびっくりした。もしかして今の聞かれたかなぁ?

「きみは、だあれ?」

「あっ、お兄ちゃんごめんね。」

「あたしは、こういうものです。」

と言って、可愛い小さな名刺を差し出した。

それには、こう書いてあった。

「こころと、からだのなやみかいけついたします。 真城華代

「聞こえたわよ、お兄ちゃん、彼女と手をつないで帰りたいのねっ」

しまった、やっぱり聞かれていたか。とっさに僕は少女を校門の陰に連れて行った。

「しーぃ、誰にも言うんじゃないぞ」、僕は背をかがめて少女に言った。

「大丈夫よ、私は幸せを運ぶ青い鳥ー」と言って、小さなバトンを振り回した。

「お兄ちゃん、さあー、これで大丈夫だよ、手をつないで帰れるわよ!」

「なに言ってんだよ、そんなおもちゃでなにが出来るんだよ!」

「大丈夫、そのうちわかるからねっ。」

そういうと、その少女はスキップをしながら行ってしまった。

「何だったんだ、今の子は?どこかおかしいんだろうか。」

「いけないっ。早く帰らなくっちゃ。」、えっ?

「何だ?今の言葉遣い。」

立ち上がろうとした瞬間、目の前が真っ暗になり、全身にすごい快感が走った。

「あ〜ぁ〜」僕は知らず知らすに嗚咽を漏らしていた。

自分自身の体を抱きしめると奇妙な感覚が走った。

何か胸の周りに柔らかな感触がしていた。

ゆっくりと目を開けてみると、あたりは薄暗くなってはいたが制服の胸が膨らんでいるのが見えた。

思わずそのふくらみを揉むと、全身に電気が走ったような感じがした。

「まさか、・・・・・胸」

すると今度は下半身に痺れるような少し痛いような感覚が走った。

思わず股間に手を当てると、僕のふくらみが小さくなっていくのがわかった。

「えっ!なんで〜?」

そしてあっという間にふくらみが消えてしまった。押さえていた手の指を押しつけると、

股間にパンツとズボンが食い込んでしまった。

「うっそっ〜」

そして僕は立ち上がると、今度は顔にはらりとかかるものがあった。引っ張ってみた。

「痛いぃ!」

「これってやっぱり僕の髪?」

あわてて一歩歩こうとすると靴が脱げそうになった。いつの間にか靴がぶかぶかになっていた。

ズボンはウエストから落ちて、お尻で止まっていた。

上着の袖も長くタブ付いており、手も可愛く小さくなっていた。

そしてウエストも小さく、反面お尻は柔らかく大きくなっていた。

「これって女の子の体?」

「どうしよう〜」

僕は完全にパニックに陥っていた。

今度は胸が締め付けられる感じがした。

すると着ていた服が変化していくのがわかった。

Tシャツがブラジャーとタンクトップへと変化して、トランクスがショーツとブルマーへと変わっていった。

シャツがブラウスへと替わり、ズボンがプリーツスカートへ、上着もセーラー服になってしまった。

「どうしよう、こんな姿じゃ、おうちに帰れないわ」

私はポケットに入っていた生徒手帳出してみて驚いてしまった。

写真が女の子になっていて。名前が大友 香津美になっていた。

私は手に持っていた鞄の中を探すと手鏡が入っていた。そこに映る姿は、まさしく写真の女子生徒であった。

「これならお家に帰れるわっ!」

「明日からは、堂々と彼女と手をつなぐことは出来るわ〜」

「でも、今度は彼氏が欲しくなっちゃったわぁ〜」

って、

おいおい

 

「まあ、今回も簡単でしたねぇ〜」

「でもちょっと、サービスしすぎたちゃったかな?」

「まあいいですよね〜、これで気兼ねなく手もつなげるしね〜」

「ねえ〜みんな、困ったことがあったら私が行くからねっ!」

「まっててねぇ〜」

 


みなさまお久しぶりで〜す。HIKUで〜す。

最近書けないので、出発点に戻って、華代ちゃんシリーズを書いてみました。

如何でしたか。最近仕事がめちゃくちゃ忙しくて、子育ても大変で、とてもしんどいでーす。

誰かこんな私に愛の手を〜

 

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