春爛漫
退院してから早一ヶ月が過ぎ、暦も7月に入り季節は夏を迎えていた。
それまでの間俺は、通院以外には特に外に出ることもなく家の中で女性としての特訓を受けていた。
良美には、毎日の着せ替え人形のごとく扱いを受け、志野さんには立ち居振る舞いから料理を含む家事全般の教育を受けてきた。
自分でいうのも何だが、元々の素材が良いだけに、この一ヶ月で教わった全てのことを完璧にこなせるようになっていた。
ただ一つを除いて・・・
俺の身体の変化も進み、胸もAカップまで膨らみヒップも多少丸みを帯びてきた。
それが嬉しくもあり悲しくもあった。何しろ14年間の男としての記憶が邪魔をしていたから・・・
長かった梅雨も明けようとしていたある日、
俺は自分家の庭で軽い運動をしていた。もちろんアンダーウェアーはスポーツ用で上はTシャツとショートパンツだ。
暫く体操をしていた俺は、ふと腕時計に目をやった。
(いけない!もうじき彼女が来るんだった。)
もちろん彼女とは、病院で知り合った相沢理恵だった。
彼女とは、病院に行くたびあっており、俺の事情も理解して友達になってくれていた。
ただ、彼女にはちょっと困った癖がひとつあったのたが・・・
俺が家に戻ろうとしたとたん玄関のインターホンが鳴った。
「こんにちは〜」
(アチャ〜!モウ、キチャッタヨ〜!)
「理恵ちゃん!ちょっと待ってね〜!ロック開けるから〜!」
そして俺は、仕方なくそのままの格好で彼女を出迎えたのだった。
「ごめんね〜こんな格好で〜」
と言ってるうちに、悪い癖のスキンシップが始まり彼女に後ろから羽交い締めされてしまった。
「こらこら、動けないでしょ!」
「美津子ちゃんたらスタイル良くなってきてんだから〜!」
「何言ってんだよ〜、理恵ちゃんもでしょ〜!」
「でも、胸とお尻はまだまだね〜!」
そういいながら、理恵ちゃんは俺の胸やお尻を撫で始めたのだった。
「もう、やめて〜!」と、言ったものの、俺の動悸は激しくなり、乳首が隆起していくのが解った。
何とか彼女の手を振りほどき、俺は部屋へと案内したものの、この後の展開に一抹の不安を覚えたのだった。
「美津子ちゃんの部屋ってこんなんなんだ〜」
「なんか変?」
「ううん、違うの〜、私の部屋と同じ感じでシンプルだよ〜」
「ちょっとお茶の用意するから待っててね〜」
「いいよ〜気使わなくて〜」
お茶を持って部屋に戻ってみると案の定、彼女はベットに腰掛けていた。
「このベット大きくて良いわね〜!」
彼女の目が一瞬怪しく光ったように感じたのは気のせいだろうか・・・
俺はテーブルにお茶を置くと彼女と少し間をあけて座った。
そして、俺は着替えることもなく彼女と色々な話をした。
俺は前まではあまり話をしない方だったが、女になってからは結構しゃべるようになっていた。
「ねえ、それより美津子ちゃん、今度休みに入ったら海にでも行かない?」
「えっ!どうしようかな〜水着持ってないし〜」
「それだったら、これから買い物に行かない?」
「えっ?あの〜・・・その〜・・・」
ゴチャゴチャいってる間に俺は水着を買いに行くことになってしまった。
バスに乗り駅前のデパートについて俺は、早速彼女に引っ張り回される羽目になった・・・
考えたら、引っ越ししてから病院に行く以外でここまできたのは初めてだった。
水着売り場を3軒ほど引っ張りまわせられ何十着も水着を試着させられたのだった。
さすが最後には、疲れてしまいぼ〜っとなって彼女の言うままの水着を手にしていたのだった。
その後の記憶は定かでなかった・・・
家へと戻った俺は、部屋に戻ると買った水着を取り出して改めて着てみたのだが・・・
「参ったな〜!こんなの買ったのかよ〜」
それは、背中の大きく開いたワンピースタイプのものでかなりハイレグなものであった。
確かに、体にはフィットしていたのだが・・・
しばらく、俺は姿見の前で色々なポーズをとって自分の姿を見ていたのだが、いつの間にか良美が帰っていたらしく、その餌食となってしまった。
「お姉ちゃん〜!偉く過激なもの着てるじゃない!どこか行くのかな〜」
俺が、返答するまもなく良美のやつに羽交い締めされてしまった。
俺が退院して傷跡が癒えてからはよく良美の餌食となっていた。女の子のことを教えてあげると言って・・・
済し崩しにベットへと押さえ込まれた俺は、良美の洗礼を受けたのだった。
水着の上から胸を揉むだけに飽きたらず、良美の指先が、水着の隙間からスルスルと入り込む。
ピッタリとフィットした水着の下から、さらに良美の攻撃が続いた。
「お姉ちゃんの身体は正直なようね。乳首をこんなに凝らせて…」
発展途上の乳房を下から持ち上げるように、執拗な愛撫を続ける良美の指先が、先端部にある、敏感な突起を摘み上げた。
「あ・・・あぁぁ!!」
「お姉ちゃんたら・・・いつもの事だけど気持ちイイみたいねぇ・・・オッパイだけで、こんなに敏感に反応しちゃって・・・
こんなに感じて・・・こっちはどうかな?・・・」
このときすでに、俺の意識は吹っ飛びかけていた。自分でも、あそこが熱く濡れているのがわかっていた。
「お姉ちゃんたら・・・やっぱり!・・・もう、洪水になってるわよ!・・・」
ここのところ、しょっちゅう良美のやつに開発されていた俺の身体は過敏な反応を示すようになっていたのだった。
「もう!じゃまな水着ね!・・・脱がしてあけるね!・・・」
こうして俺は、良美にあっという間に脱がされてしまった。
「お姉ちゃんのここすごいよ〜!・・・水着脱がすときにもの凄く糸を引いてたよ〜!」
俺は、もう恥ずかしくて手で顔を覆い隠そうとしたが、良美のやつに押さえつけられて身動きがとれなかった。
「お姉ちゃん・・・可愛いわよ!・・・もっと!もっと!気持ちよくしてあげるね!・・・」
そして良美の重みがなくなり、身体の自由を取り戻した俺が薄目をあげると、着ていたものを脱いでいる良美の姿が目に入った。
すでに、良美の準備もできていたらしく、ショーツを脱いだときに、透明な糸を引いたのが見れたのだった。
そして、俺は良美の行為を素直に受け入れたのだった・・・。
続く
皆様、お久しぶりです、やっとこさ「美津子ちゃん」が帰ってきました。女の子としての調教・・・この先はもっと・・・どうなるのか?・・・
え〜・・・佐樹としては、あまりハードな場面を書く事ができないのでこの辺で我慢してやってください。この続きは海水浴で理恵ちゃんも絡んだ3Pに・・・なるかな〜?・・・