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事故と責任

前編

ぽぽ:作


「ドッカーン!

 ガッシャーン!」

それは、一つの事故から始まった。

少女の乗っていた乗用車に、ダンプカーが突っ込んだのだった。

原因は、ダンプーカーの運転手の心臓麻痺だった。

その所為、乗用車はノーブレーキで追突されたのだった。

乗用車の運転手と乗っていた少女は即死だった。

少女は、父親が持っている研究所に向かう途中だったのだ。お弁当を渡しに・・・

 

 

彼は、待っていった最愛の一人娘が来るのを、

早くに母親を亡くし、10年間、男手一つで育ててきた娘だった。

彼は、薬などの研究開発をする会社の社長兼開発責任者であった。

今まで、数多くの不治の病とされる病気の薬の開発に成功していた。

そんな中で、彼は遺伝子治療の分野でトップレベルの科学者であった。

いつまで待っても来ない娘を心配している彼の元に一本の電話が入った。

警察からの電話であった。

「お気の毒ですが、お嬢様は交通事故で先ほど亡くなられました。」

彼は、受話器を握りしめたまま、呆然と立ちつくしたのだった。

暫くして、彼は娘を引き取りに行くことにした。

研究所の特別車に乗って。

彼は急いで、娘を引き取りにいくと娘を乗せて研究所へととって返した。

そして彼は、娘の体からいくつかの細胞を取り出した。特に卵巣からの細胞を重点的に取り出したのだった。

 

そして、娘の葬式を終えて初七日を終えた彼は、一人研究に取り組んだのだった。

娘の細胞を遺伝子レベルで解析して、コピーを作るために・・・

 

それから数ヶ月後、彼はある施設を訪れたのであった、ある少年の保護者となるために。

 

少年は、3ヶ月前、たった一人の肉親を亡くした。

親戚などもなく天涯孤独な身の上だった。

そのために、12歳の彼は、この施設へと連れてこられた。

そこは、彼にとっては嫌なところだった。

そんな彼に、ある日里親の話が訪れたのだった。

彼は、普通の少年たちよりも身体は小さく色も白かったので、この数ヶ月の間にいじめの標的になっていた。

それなので、彼は即その申し出を受けたのであった。条件も聞かずに・・・

それが、後々彼にもたらされる運命の始まりとは知らずに・・・

 

少年の名は、斉藤 あゆみ。

彼を養子に申し出た紳士は、大山 哲朗と言った。

「斉藤あゆみ君、これから君は私の家族となる、そのために君には名前を変えてもらう。

 戸籍上の養子縁組だからね。

 新しい名前は、もちろん私と同じ姓になる。いいかね!」

「はい、結構です。僕にはあなたに受けたこのご恩を返すためになら、何でも受けますから。」

「そうか、それは良かった。

 いくつか話しておく必要があるが、これから君は私の家で生活をともにしてもらう。

 そして、あらゆる教育を受けさせてあげる。もちろん学校へ行く必要はない。

 すべて、私の屋敷内に設備があるし、先生もそろっているから。

 それと、すべて私の言うことには従ってもらうからね。」

そう、話しているうちに車は大きな門へ着いた。扉が開くと車は中へと入っていった。

通りの脇には気が鬱蒼と茂っていた。2分ほどゆっくりと走ると木がとぎれ大きな屋敷が見えてきた。

「大きいなぁ〜」

やがて、車が建物の前に着いた。すると数人のメイドがやってきて出迎えてくれた。

「お帰りなさい、旦那様。」

「ご苦労様、この子が今日から私の子となる大山 恵だ。」

「そうですか、では大山 恵さま、お帰りなさいませ。」

そうして、僕はメイドへ案内させられて屋敷の中へと入っていった。

広い屋敷だった。メイドに案内されながらであったが1時間ほど掛けて屋敷の中を案内された。

いきなり覚えられないなと思っていたら。

「ご用の時は呼び鈴を押していただけましたら、メイドが案内しますので。」

それを聞いて一安心だった。

やがて、僕の部屋へと案内された。

案内されてびっくりした。

ものすごく広くて豪華な部屋だった。

広さはテニスコートぐらいあって、脇に個室がいくつかあった。

お風呂やトイレも広く気持ちが悪いくらいだった。

だって、お風呂場だけで前に済んでいた部屋と同じ大きさだった。

トイレにしても、布団を引いて家族3人が寝れるくらいであった。

一通り、部屋の中を見て回った後、服とかが置いてある部屋を覗いてみた。

僕は愕然とした。だって置いてある服がすべて女の子の服だったからだ。

引き出しを開けると、そこにはやっぱり女の子の下着が入っていた。

それらを見ているうちに、いつしか僕の下半身は熱くなっていたのだった。

僕は、その部屋から出るとソファーに座って物思いにふけっていた。

どうしたらよいのかと・・・・

 

暫くすると、部屋の呼び鈴が鳴ってメイドが一人入ってきた。

「旦那様からの指示です。

 髪を切ってお風呂に入って着替えてから食事にくるようにと。」

「うん、わかった!ねえ〜!一つ聞いてもいい?」

「何でしょうか?」

「この部屋・・・」

「この部屋ですか、ここは亡くなられたお嬢様のお部屋です。」

「・・・・・」

「それでは、カットしますので。」

ここ数ヶ月で伸びた髪をカットされていったのだった。

そして、顔もきれいに剃られたんだ。目の上も襟足も剃られてシャンプーをして、なぜかパーマもあてられてしまった。

その後お風呂にはいることになった。

お風呂場の鏡に写っている自分を見てびっくりした。

だって、ショートカットの女の子みたいな僕が写っていたんだから・・・

とりあえず身体を流した僕は湯船に漬かっていた。

すると、メイドが裸で入ってきた。

「洗いますので出てきてくださいね。」

「自分でできるから。」

「いいえ、旦那様の指示ですから。」

仕方なく僕は言われるままにしていた。

しかし、僕も12歳の男の子だから、それなりに興味はある。だから、身体の一部が反応するのを押さえられなかった。

しかし、メイドはそんなことに馴れているのか気にもとめず、僕は良い香りのする石けんで全身をくまなく洗われてしまった。

もちろんシャンプーからトリートメントまでされてしまった。

そして、僕が湯船に漬かると、

「それでは、先に上がってお着替えの準備をいたしますので、お呼びしたら出てきてくださいませ。」

そう言って出ていった。

暫く浸かっていると、呼ばれたので僕は風呂から上がって出た。

出ると、先ほどのメイドと、もう一人のメイドが着替えを用意して待っていた。

まずは、二人がかりで体を拭かれ髪の毛を乾燥させられた。

そして、着替えが始まった。

用意されていたのは・・・・・先ほど部屋にあった服であった。

まず、ショーツを履かされた。

そのメイドは僕の玉を体内に押し込みペニスを後ろに引っ張って履かされてしまった。

ちょっと股間が窮屈な感じがしたが僕は何も言わなかった。ただ布の感触が今までと違ってすべすべして気持ちが良かったのだった。

そして、ストッキングが履かされ次にガードルが履かされたのだった。

(後で身につけている衣類の名前を教えられたのだが・・・)

そして、ブラジャーを着けられた、中にはシリコンのパットが入っていた。

その後、スリップが被せられワンピースのドレスを着せられた。

着替えは、それで終わったのだが、今度はドレッサーの前に座らせられた。

そして、顔に色んなものが塗られていった。そしてヘアーも綺麗にセットされた。

そして、メイドは僕の手を取ると、姿見の前に連れて行った。

そこに写っているのは、ものすごくかわいい少女であった。それが僕だと気づくのには少々時間がかかったが・・・

そうして、僕は食堂へと案内させられていった。

そこは、ものすごく広くテーブルの長さだけでも20mはあった。

その上座には僕を引き取ってくれたおじさんが座っていて、僕はその近くに案内された。

そのときの僕は女の子の格好していたが、おじさんは柔らかな眼差しで僕を見つめていた。

やがて料理が運ばれてきた。それは僕が今まで見たこともないような料理でいっぱいだった。

食事が終わりかけたときおじさんが急に私を呼んだんだ。

「こっちにおいで、恵、

 私の膝の上に座ってくれるかい?」

僕は、黙っておじさんの膝へと座った。

「ありがとう、私は、最愛の一人娘を事故で失った。しかし、こういう形でだが再び・・・・」

そう言ったまま、おじさんは黙り込んでしまった。

僕は、どうしていいか判らなかったが、一言・・・

「お父様、申し訳御座いませんでした。」

すると、おじさんは・・・

「しかし、まだ完全ではない・・・」

そうつぶやくと、僕を膝から下ろし手を引っ張って歩き出した。

歩くこと約10分、違う建物の一室の前で立ち止まった。

おじさんは、壁のパネルに手を当てた後キーをいくつか押した。

数秒後ドアが静かに開いた。おじさんは僕の手を握りしめて部屋の中へと入った。

部屋はかなり寒かった。

病院の手術室のような研究室のような色んな設備が置いてある部屋だった。

おじさんは僕をベットに寝るように指示した。

おじさん何かを準備しているようだった。

暫くすると、トレーに脱脂綿の入った容器と注射器、そしてピンク色の液体が入った瓶を乗せてきた。

おじさんはワンピースの裾をめくり、ガードルとストッキングを下へずらした。

そして、ピンク色の液体を注射器に吸い上げ、脱脂綿で僕のお腹の下を消毒すると、左右2カ所に注射をした。

「別に、心配することはない。

 私が研究開発した薬だ。まだ一般には出せないものだがね・・・

 今日は、これで終わりだ、当分の間毎日するからね・・・」

そう言っておじさんは後かたづけをした。僕はストッキングとガードルを引き上げてワンピースの裾をなおした。

そうして、僕はまたおじさんと食堂に戻った。

「今日は、疲れただろう、明日からは、家庭教師が来るからね。

 大変だとは思うけど頑張るんだよ。」

そう言うと、おじさんはおでこにキスをするとメイドを呼んだ。

そして僕は、再び、だだっ広い部屋へと戻ったのだった。

部屋に戻ると、メイドか僕の服を着替えさせてくれた。

ワンピースとスリップとガードルとストッキングを脱がされブラを外され、別のガードルを履かされなんとネグリジェを着せられてしまった。

そして、明日からの日程を簡単に説明するとメイドはさがっていった。

「なんか、疲れたな。

 何で僕がこんな格好しないといけないのかな・・・僕は男なのに・・・

 でも、いっか、あそこにもどっても同じだし、その上いじめられるし・・・

 ここなら、勉強もできるし・・・いじめもないし・・・こんな格好させられるのは前と変わらないし・・・

 疲れたから、今日はもう寝よう。」

こうして、この家に来ての第一日目が終わろうとしていた・・・

 


新年明けましておめでとう御座います。

さてさて、この先、恵ちゃんはどうなっていくのか・・・

まあ、お決まりの展開ですが、

今年もよろしくお願いいたします。


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