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−華代ちゃんシリーズ−

冬山登山


作:ぽぽ

 


*「華代ちゃんシリーズ」の詳細については

http://www.geocities.co.jp/Playtown/7073/kayo_chan00.html を参照して下さい






 こんにちは。初めまして。私は真城華代と申します。

 最近は本当に心の寂しい人ばかり。そんな皆さんの為に私は活動しています。まだまだ未熟ですけれども、たまたま私が通りかかりましたとき、お悩みなどございましたら是非ともお申し付け下さい。私に出来る範囲で依頼人のお悩みを露散させてご覧に入れましょう。どうぞお気軽にお申し付け下さいませ。

 報酬ですか?いえ、お金は頂いておりません。お客様が満足頂ければ、それが何よりの報酬でございます。

 さて、今回のお客様は…

 

ここは、南エベレストの中腹のキャンプ

「いよいよ明日だな!」

「そうだな、明日は二人だけでの登頂だな!」

「がんばろうな!

 ところでこないだ会った女の子覚えているか?」

「小学生みたいなのか!

 なんて言ったけかな・・・・

 そうそう、真城華代だったかな?」

「そうそう、なんか変わった子だったよな!」

「あの子にもらった名刺持ってるか?」

「俺は捨てちまったよ!おまえ持ってるのかよ!」

「一応な!、何となく気になってな!お守り代わりさ!」

「変わってんな!」

「まあいいさ!それで気が済むならな!それより明日に備えて寝るか!」

「そうだな!」

そうして、二人はランプの火を消したのだった。

 

翌朝

「おーいい天気だな、風もなくて!これなら今日の登頂は楽勝だな!」

「そうだな、これなら大丈夫だな!

 さて、準備をして出かけるか!」

そうして、彼らは荷物の再点検をして山の頂に挑戦していった。

彼らはいつも二人で山を登っていた。無二の親友だからだ。

今回の山も、何回か挑戦していたので割と安堵感があった二人だった。

そこに落とし穴があった。

明日には、キャンプに戻る予定だったので最小限の荷物で登ったのだった。

行きはよいよい帰りは怖い・・・とも知らずに・・・

登頂は夕方には、割とあっさりと成功した。

そして旗を立てて、記念撮影を行いキャンプを張るべく少し移動して、山の岩陰へと向かった。

そしてキャンプを張り、彼らは夜を明かすことにした。

ところが、

夜半過ぎ、天候が急変した。

猛吹雪になったのだった。

次の日の朝が来ても吹雪は収まらなかった。

だが岩陰にテントを張っていたため、飛ばされる心配はなかったが、食料が足りなかった。

2日分しかなかった。しかも、夕べはしっかりと食べてしまったため、残り1回分しかなかった。

「これはやばいな!」

「うん、このままじゃ!」

二人は何とかその食料で凌ごうとしたが、吹雪は収まらず、3日目には食料もなくなってしまった。

燃料もすでにつきかけていた。

このままでは寒さで死んでしまう。彼らは生き延びるためにお互いの身体を抱き寄せ体温の低下を防ぐことにした。

しかし、そのとき一枚の名刺が転がり落ちた。

そうあの名刺であった。

「心と体の悩み,お受けいたします。」

そう言っていたあのこの言葉を二人は思いだしていた。

「今となっては、この名刺もお守りには・・・」

「そうだな、でもな、こんな状態だがせめて抱き合っているのが女性だったらな!」

「それは、こっちの台詞だ!」

そう言いながら二人がため息をついたとたん、その名刺がまぶしいほどに光り輝いた。

「お二人の悩みお受けいたします!」

やがて、光と音がやんだ。

「何だったんだ今のは!」

「うっ、身体がおかしい!」

「俺もだ!」

「胸がくすぐったい!」

「おまえの胸、ふくらんでるぞ!」

「そう言うおまえこそ!」

「あそこが熱くなってきた!」

「なんだ?俺の物が縮んでいく!」

「俺のもだ!どうしたんだ?」

「あっ!」

「どうしたんだ?」

「イヤ何も、それよりおまえの身体暖かいな、それに柔らかくて気持ちいいぜ!」

「おまえもな!」

「うっ!ケツが熱い!」

「手が、足が小さくなってる!」

「それだけじゃないぞ、シェラフが大きくなってる!」

「違うな、それは、おまえが小さくなってるんだ!と言ってる俺もぶかぶかになってきた!」

「うおっ!頭が割れるようにいたい!」

「俺もだ!うわ〜!」

彼らの髪の毛は伸び、髭は抜け落ち、顔つきも優しい女性の物になっていった。

「何だ、これは女になってしまった!」

「間違いなく女だ!」

そう言って彼らは自分の身体をぺたぺたと触りまくった。

「おまえの考えていることは解るぜ!」

「おれもな!」そう言った二人の声も女性の物になっていた。

「確かに、こんな時は女性の方が持久力があるからな!」

「でもな・・・おい!」

「わかってるって!」

やがて二人は、抱き合うように絡みもつれていった。

 

そして、

1ヶ月後、

「ただいま、遭難者が発見されました!」

「えっ、なんだって?そんなはずはないだろ?、だって!」

「確か行方不明の二人は・・・男性のはず・・・」

見つかったのは二人の女性だった。

しかも裸のままで、でもその顔は恍惚とした表情のままだった。

その上お互いの指は、身体の中入れられたままであった。

 

 

「あらー、だめだったのねー女性だったら持久力があると思ってたのにねー仕方がないわね、ご愁傷様!」

そう言って少女はTVのチャンネルを変えたのだった。

 


久々に華代ちゃんシリーズを書いてみました。だいぶ涼しくなってきたので冬山を題材にしましたがいかがでしょうか。読んで頂いた方々、Hが少なくてごめんなさい。では、またお会いしましょう。

 

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