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冒険者の悲劇

作:HIKU


一人の青年が、村はずれの一本道を歩いていた。

「この調子だと、次の村には昼頃にたどり着くな!」

そう呟くと、青年は足早に歩いていった。

 

やがて昼過ぎ、とある村に着いた。

そして、一軒の店へと入っていった。

「おばちゃん、

 なんか食べるものと、飲み物おくれ。」

やがて、太った女が料理を持ってやってきた。

「兄さん、どこまで行くんだい?」

「こう見えても俺は冒険家でさ、世界中、この足で行ける所は全て制覇するつもりなんだ!

 今は、この先にある秘境を目指してるんだよ!」

「へ〜、そうなのかい。

 ところで、この後どうするつもりだい?」

「急ぐ訳じゃないが、出来たら少しでも先に進みたいんだ!

 ところで、この先にほかの村はあるのかい?」

「半日も、しない所にあるけど今から行くのは止した方がいいよ!」

「今から、行くと夜になるからね。」

「その村に宿はないのか?」

「有るけど、良くないことが起きるって言う噂なんでね!」

「そんなことを聞いてしまったらなおさら行く必要があるね!」

そして、青年は食事を手短に終えると小銭をテーブルに置くと店を出ていったのだった。

「やれやれ、私は知らないよどうなっても。」

そう言うと、女将さんは小銭をポケットに入れ食器を片づけたのだった。

 

やがて日が沈む頃、彼は次の村外れにたどり着いたのだった。

「え〜と、ヘルフィム村か・・・」

そして彼は、泊まる所を探すために道を進んでいった。

道の両脇には、畑と放牧地が広がっていた。

暫くすると家が所々見えてきたが、農家ばかりだった。

そして窓から映る姿は、全て女性ばかりであった。

やがて一軒の家が目にとまった。

そして扉をノックをしてみた。

暫くすると、妖艶な女性がドアを開けた。

「何かご用でしょうか?」

彼女は彼の頭の天辺から足先までを眺めるとそう言ったのだった。

「すいません、私は冒険者でこの先の山を目指しているのですが、

 今晩の食事と泊まる所を探しているのですが・・・」

すると、彼女はよりいっそう妖艶な笑みを浮かべると言った。

「それでしたら、ここがそうですわ!

 これでも一応ここは宿屋なんですけど!

 もっとも最近あまり人が来ないもので閉店状態なんですけど・・・

 でも大丈夫ですわ、掃除はいつもしていますから!」

そう言って彼女は彼を招き入れたのだった。

「先に、お風呂に入っていただけます?

 その間にお食事の用意しておきますから。」

そう言うと、俺は風呂へと案内されたのだった。

「汚れた服は出しておいてくださいな、洗っておきますから、

 それと着替えも出しておきますから、

 あっ、お気になさらないでください。

 着替えは、来られたお客さんの忘れ物がほとんどなんですから。」

俺は、なんか疑問を感じたが早くお風呂に入って疲れを落とすことにしたのだった。

暫くすると、先ほどの女性とは違う若い女の声がした。

「湯加減いかがですか?」

「あぁ、丁度いい具合だよ。」

「そうですか、それでしたらお背中おながしいたしますわ〜。」

そう言うと、15〜6歳にしか見えない美少女が一糸まとわぬ姿で入ってきたのだった。

俺は、当然あわててしまい、湯船でおぼれそうになってしまった。

「いいですから、自分で洗えますから!」

そう言って背を向けると彼女は悲しそうな声になった。

「お願いします!流させてください。」

「・・・  」

そのまま時間が流れていった。

俺は段々とのぼせそうになってきた、仕方なく

「それじゃ、頼むよ。」

そう言うと、彼女はうれしそうに言った。

「有り難う御座います!

 それでは、こちらに座ってください。」

俺は彼女の言うとおりにしたのだった。

すると彼女は、両手で石けんを泡立て、その手で俺の体を洗い出した。

まず背中からだった。

俺は、彼女の柔らかい手の感触を背中で楽しんでいた。そして、

「次は前を洗いますから。」

そして彼女は後ろから前へ手を回してきた。当然彼女の体と俺の背中がくっつく形になった。

背中に、彼女の柔らかなふくらみを感じると、息子が鎌首を持ち上げだしてしまったのだった。

洗っている彼女の手が胸からお腹へと段々下がってきて、下半身にたどり着いた。

「うふふふっ!」

妖艶な含み笑いをすると、巧みな手つきで息子をしごきだした。

俺は彼女の巧みな手さばきにより、いきそうになっていた。

それを察してか彼女の手が止まった。

そして今度は、前に回って足を洗いだした、もちろん息子はギンギンのままだ。

足を洗い終わると、全身隈無くお湯をかけて石けんを洗い流した。

そして今度は彼女の膝枕で頭を洗うことになった。

そして、全てが洗い終わると彼女と湯船につかった。

まず俺が先に入った、それから俺にまたがるようにして彼女が座った。

その結果、俺の息子は彼女に飲み込まれることになってしまった。

「おいおい!いいのかよ!」

「あら、何のことかしら?」

そう言いながら彼女は蜜壺を“キュッキュッ”と絞めてきたのだった。

その巧みな動きに俺はすぐにいかされてしまった。

しかし、彼女は離れることもなく俺の物も一向に萎む気配はなかった。

そして、また蜜壺が動き出した。

今度は俺も負けてられないと思い、今までの冒険で身につけてた技で対抗することにした。

「では、まいる!」

暫くすると彼女の頬が赤く染まりだした、どうやら彼女も感じてきているようだ。

やがて彼女から嗚咽が洩れてきだした。

そうして、暫く俺と彼女の攻防が続いていたが、やがて終焉が訪れた。

彼女は、弓なりに体を反らして果て、俺は大量の噴出をして終わった。

そして戦いは終わったのだった。

暫くして、俺は風呂をでた。

振り返ってみると、まだ彼女は風呂の中で恍惚としていたのだった。

「ふっ、俺の勝ちだな!」

そう言うと、着替えを終え食堂に向かったのだった。

 

「どうだった、風呂は?」

「あぁ、久しぶりにいい風呂だった!」

「それじゃ、特製の精力の付く食事を作っておいたから召し上がれ。」

「ありがて〜、ちょっと体力をいらんものにつかっちまったからな〜・・・」

そう言うと俺は並べられた料理を片っ端からたいらげにかかった。

「しかし、女将さんよ、見たこともねえ食い物ばかりだなぁ〜」

「そうね、ここの村はほとんどが自給自足だからねっ、

 ここでしかとれない野菜や、この村の湖にしかすんでいない魚や、

  ここだけで育てた鳥や家畜たちだからね〜」

「しかし、とてもうまいよなぁ〜、これだったらもっと客が来てもいいだろうに!」

「まあね・・・・・・」

そう言うと彼女は憂いげに物沈んでいった。

やがて、俺は全ての料理を腹に収めると、食後の一杯を頼んだ。

「はい、どうぞ。」

出てきたのは七色に変化する酒だった。

「もう一杯もらえるかい?」

「あんまり勧めたくないけど、どうぞ・・・」

そういって彼女は瓶をテーブルにおいていった。

「しかし、うまい酒だ!」

俺は、その酒をちびりちびりと飲んで空っぽにしてしまった。

そのころ、彼女も風呂から上がってきていて、いい香りがしていた。

「おや、みんな飲んでしまったの?」

そのころには、酒がまわってきたのか変なが感じがしていた。

「しかたがないわね、でもこれで・・・・・・」

「?」

そんな俺の手を取ると、彼女は寝室へと案内していった。

そこには、ダブルベット二つくらいの大きさのベットがあった。

そして彼女がベットにはいると、俺を手招きした。

「最後で最高の夜にしてあげる!」

「最後の?・・・・・・」

そして彼女の妖艶な姿に俺は何も考えられずに挑んでいったのだった。

それからは、天国の連続だった。

気がつけば、周りにたくさんの女性が集まっていた。

そして次から次へと攻めてきたのだった。

そして、次第に天国は地獄へとかしていった。

10人、20人、30人、

もう、何人の女性とやったかわからなかった。

でも、あの不思議な食事のせいか息子だけは元気だったのだ。

そして・・・

最後の一人が終わった。

 

宿の女主人が呟いた。

「そろそろねっ、始まるわよ!」

俺には何のことかわからなかった。

「???・・・・・・・」

「何だ?、

 体が熱い!

  動かん!」

「はじまったわねっ!

 やはり、こうなるのねっ!

  私たちの時も、そうだったわねっ!」

俺には何のことかわからなかったが、体中が「グニョグニョ」と蠢いていることだけはわかった。

「ほらっ!変わってきたわ!」

「メキメキ」という、音が俺にも聞こえてきた。

それも体内からだった。

でも、痛みは全然無かった。

やがて、音が治まると、体中の神経が快感を運んできたのだった。

「体が一回り小さくなったわねっ、

 色も白くなってきて、肌もすべすべで柔らかくなってきたわっ!」

「・・・・・」

「顔も、少しふっくらと可愛くなってきたわよー」

「・・・・・」

「おや!、乳首が尖りだしたわねっ!」

そのころの俺は、快感に酔いしれていてどうなっているのか理解できなかった。

「膨らんできた、膨らんできた!」

「・・・・・・」

そのころの俺の体は、すでに男に見えないくらいになっていたらしい。

ウエストは引き締まり、お尻と胸はふくらみ、手足と顔は小さく可愛くなり色も白くなって、髪の毛も肩まで伸びていたのだった。

しかし、股間にはまだ息子がついていたのだった。

そして、俺の意識が戻りだした。

「どう?気持ちよかったでしょ〜?」

「・・・・・・」

俺は、まだ答えられずにいた。

暫くして、

体が少し動かせるようになった。

顔を上げてみると、胸に二つの膨らみが見えた。

「???・・・・・・・」

「可愛くなったわよ〜!」

そのときの俺は、まだ状況が理解できずにいたのだった。

「でも、後少しね!

 もうじき、第2波が来るわよ〜!」

そう、また快感の波がやってきたのだった。

しかし、今度は全身でなく下半身に集中していた。

「これで、あなたも、私たちの仲間ね〜!」

俺は体を少し起こして、快感の場所に目をやった。

最初、ギンギンだった息子が崩れるように萎んでいった。

そして、少しずつ小さくなって見えなくなってしまった。

その頃からだった、またお腹の中をはいずり回るような快感が増していって俺は声を上げてしまった。

「あ〜ん!」

なんと、喉を突いてでてきたのは女性の声だった。

そして、俺は声を上げよがり狂ってのたうち回っていたのだった。

やがて、快感の頂点に達し全身を弓なりにそらし張りつめ、気をやってしまったのだった。

「どうやら、終わったようね。

 それでは、みなさん、この楽しみは終わりました。

  また、次の男が来るのを待ちましょう。」

そう女主人が言うと、集まっていた女性たちは、皆、家に帰っていった。それも恍惚とした表情で・・・

それから女主人は俺に布団を掛けると、その中に入ってきたのであった。

やがて、窓から朝日が差し込み鳥の囀りで俺は目が覚めたのだった。

横を見ると、彼女も目を覚ましたようだった。

俺は、布団をはいでのびをすると、目の前にはらりとした物が落ちてきて俺はそれを引っ張った。

「痛ぇ〜!」

そして、俺は夕べの出来事を思い出したのだった。

俺は、跳ね起きて自分の体を確かめたのだった。

どこをどう見ても女だった。

「そんな馬鹿な〜?」

発した声も透き通るような女性のものであった。

俺は胸に手をやり、二つのふくらみを確認し、股間にも手をやり膨らみが無く窪んでいることを確認した。

そして、今度は自分の目で股間を覗いてみると、そこにはピンク色した可愛らしいしかし淫猥な口が開いていた。

「どう?もうわかったかしらどうなっているか。」

「これって、間違いなく女の体だよな!」

「そうよ、正真正銘のねっ!」

「でも、どうして?」

「それは、ここの土地独特の影響なのよ!

 もう何十年も前から・・・・・・」

「ここを通り過ぎるだけだったら、影響は少ないらしくて大丈夫なんだけど、

 食事してお風呂に入ったら完全に影響が出てしまうのよ!」

「これがあの女将さんが言っていたよく無い噂だったのか!」

「でも、女性には影響がないの、だからこの村にいるのは女性ばかりそしてみんな美人なのよねっ!」

「それがわかっていたのならどうして?」

「ごめんなさいねっ!

 でもわかるでしょ!

  ずっと女だけなのよ!

   たまには男の人の温もりが・・・」

「だからといって、それならどこかに行けばいいじゃないか!」

「それがダメなの、変化してしまうと、この村以外のものは口に出来ないのよ!」

「そんな〜!」

「だから、あなたもここで暮らすしかないの・・・

 ここは豊かだし住む家ならいくらでもあるわよ!

  もちろん着るものだってねっ!」

「しかし、俺の夢が使命が!」

「あきらめなさい!

 今のあなたには何も出来ないの、

  外に出たら、野党の餌食よ!

   まだ死にたくないでしょ!」

「しかし・・・」

「まだそんなこと言ってるのねっ、あなたは女なのよ!見てご覧なさい!」

彼女は俺に手鏡を渡した。それで俺は自分の顔を見たのだった。

「これが俺?

 信じられない!

  理想の女だよこれは!」

こうして、俺の旅は終わった。

住む家もあるし、今では彼女と二人暮らしだ。

そして、女性がどんなに素晴らしいかも理解したし、今はとても幸せだ。

でも、時々体が男を求めてしまうのは仕方がないのだろうか?

やがて、ここに来る男を待っている。

そしたら、私もあのときみたいに彼を・・・・・・

 

 

FIN

 


こちらの作品は、日々少しずつ書き足してきましたがいよいよ完成しました。如何でしたか?

さて次は、春爛漫の続きですねっ!ではまた!

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