ロナの瞳の作り方
  
  キットの取説ではざっくりとしか記載できなかったクリア版の瞳の作り方を解説いたします。
ご自由な方法で製作頂ければ幸いですが、参考までに、塗装見本で行った製作方法をご紹介いたします。

塗料の記載で色指定だけのものはラッカー系、エナメルと書いてあるものはエナメルです。

(製作途上を撮影できてなかったのでCGです)

【1】

パーツを成型し、白サフでコーティング、眼球部分(もしくは顔全体)をホワイトで塗装します。


【2】

瞳のみが露出する形でマスキングをし、瞳部分をシルバー塗装します。


【3】

シルバー塗装のマスキングのまま、クリアブルーを上掛け塗装。中心の十字瞳孔のみエナメルホワイトで、虹彩部分の段差をエナメルブラックで塗装します。

お好みで虹彩部分にクリアブラックで目蓋の影をグラデーション表現してもよいと思います(見本では控えめに施してあります)

【4】

顔パーツ側の瞳凹部分とレンズ側接着面に「無色透明UVレジン」を盛り、空気を追い出すようにムニュ付けします。当然の如くUVレジンがはみ出ますが、はみ出し上等で気泡の除去を第一に作業ください。UVレジンは紫外線さえ当たらなければ、時間経過で硬化・癒着はせず、塗料への浸食もなく、手指消毒用のアルコールを浸した綿棒でキレイサッパリ拭取れますので、納得するまでやり直してください。

この時、レンズパーツと白目の隙間も埋まります。

UVレジンをクリアブルーにしては?」と思われるかもしれませんが、ボク自身も実験した結果、ここは無色透明の物を使用しました。

瞳の窪みの中心ほどUVレジンが肉厚になり、青みが濃くなります。
瞳孔は通常虹彩より暗いので、通常のフィギュアであれば瞳孔が沈んでよい感じになりますが、ロナは瞳孔が虹彩より明るいので、この方法が適しません。

※十字の瞳孔を控えめに見せたい場合はクリアブルーUVレジンによる結合はアリだと思います。

【5】

UVランプを照射し、UVレジンを硬化。
眼球部分をマスキングし、肌部分をエアブラシなどで塗装。通常のフィギュア塗装と同様に眉などを筆などで塗装します。



【6】

眼球部分のマスキングを剥がしたら、瞳の表面にエナメルクリアブルーを光沢出しも兼ねて垂れない程度に盛るように塗ります。

エナメルクリアブルーが濃すぎると十字の瞳孔が見えにくくなるので、色の濃さを調整して下さい。

塗料に適度な粘度がないと流れてしまうので、うすめ液で色味を抑えるのではなく、エナメル無色クリアーを混ぜて色味にブレーキをかけた上でうすめ液で、筆塗しやすい固さをコントロールします。

上手く塗料を厚盛出来れば、研がなくてもきれいな光沢が作れます。
 
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