青春18きっぷ琵琶湖周回、彦根城散策の旅
2004.7.24

琵琶湖周回のルート
青春18きっぷ立春を過ぎたとはいえ、今年の冬はことのほか厳しい冷え込みが続きますが、一昨年の夏のこれまた厳しい暑さの中、青春18きっぷを利用して巡った琵琶湖周回の旅を紹介しましょう。

夏はオートバイによるツーリングの季節ですが、とかく暑いし直射日光を浴びて顔にシミも出るしで、つい軟弱になってしまいます。萎える気持ちにむち打って、ここはひとつハンドルをきっぷに持ち替え、青春18きっぷによる格安JRの旅を計画しました。

ご存じのとおり、青春18きっぷは年に3回期間限定で発行されるJRの企画きっぷ。値段は5枚綴りで11,500円、一日一枚で各駅停車の列車ならどこまでも乗れます。青春と名うってはいますが、年齢に関係なくこのきっぷを利用して全国各地を旅する旅行マニアがたくさんいます。

今回はこのきっぷを利用して、まずは手慣らし足慣らしで琵琶湖周回と彦根城散策の旅をしてきました。

9時にJR三田駅を出発、JR尼崎駅で東海道線新快速に乗り換えます。琵琶湖を一周する前に、以前から一度見てみたかった国宝彦根城に立ち寄ることにしました。
昼前に彦根着。
JR彦根駅前から彦根城まではバスも走っていますが、なにしろ2,3時間に1本しか通っていません。仕方なく炎天下を歩きましたがな。15分ほど歩くと彦根城の天守が見えてきました。
国宝彦根城


国宝だけあって、内装は建築当時からほとんど手が入れられていないということです。
平成の大改修を終えた城郭は、庇(ひさし)の下の金色の飾りが白壁に映えて、ひときわ目を惹きました。

天守の中

天守閣の中に入り、急傾斜の階段を上ると、中段にこのような武者だまりがあります。
夏の盛りで外は炎暑の陽気ですが、この天守閣の中には涼風が吹き抜け、一時暑さを忘れます。

また、窓から市中を見渡す景色は最高です。

自然木を使った天井の梁

これは天守の天井の梁。
普通梁は真っ直ぐな太い木材を使用しますが、彦根城は切り出したままの状態の材木を使っています。
釘などの金具を使わず、梁の上に梁を載せているという状態です。これが手を加えられていない城郭たるゆえんでしょう。
鐘楼

城内には時を知らせる釣り鐘があり、午前9時、正午、午後3時、6時に職員が鐘を突きます

彦根市街遠方まで届いているんでしょうね。

彦根城と私
日帰りの各停の旅なので、旅装束はこのようなラフな格好です。
しかし足下はサンダル履きだったので、歩くにはよろしくないようです。

彦根城を後にして、キャッスルロードというお土産店や食事処が林立する通りで遅い昼食をとりました。

JR下りの発車時刻に合わせて彦根駅へ向かい、一路余呉方面へ。電車は、床がステップから一段高く、またエアコンが網棚のところに飛び出た古〜い型式のものです。

近江塩津で湖西線に乗り換え、琵琶湖をぐるっと南下するルートに入ります。
カタカナの駅名のマキノ、このすぐ近くにマキノサニービーチというキャンプ場があり、10年も前にオートバイで訪れてキャンプした思い出の地です。
オートバイの免許を取ったばかりで、キャンプにのめり込んでいた頃でもあり、雨にもかかわらず決行したものでした。今はもうそんなパワーもありません。

湖西線を一駅ずつ通過し、京都駅で快速に乗り換え、夕方6時に三田駅に到着。
2300円のチケットで約5000円分の安い旅ができました。
次は奈良に立ち寄って関西線を巡ってみたいと思っています。

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