ディスク逝く                                            2004.7.17

ディスクの中身それは一瞬の出来事でした。
デジカメ画像を取り込もうとUSBにメモリカードアダプタを差し込んだとたん、メインディスクからカタカタ変な音が出てデスクトップがフリーズ(フリーズしたのか画面が真っ黒になったのか、今では定かではありません)。

それ以来、起動ディスクが目覚めることはありません。いつも「OSが見つかりません」という英語のメッセージが出るのみ。

他のデスクトップ機にマスター、スレーブと交互に設定して接続してみても、ディスクは認識できません。スイッチオンでカタカタという音が出て、その後静かになりますが、ディスクを読み込んでいないんですね。何度もトライしましたがダメ。つまりお亡くなりになったって訳です。

ネットでデータ救出のサイトを調べてみると、ここまでの症状だとかなりの確率でデータを戻せるそうですが、問題は経費です。ディスク容量が30GBなので、安く見積もっても20万から30万かかりそうです。

費用対効果ならぬ費用対価値を天秤にかけると、貴重な懐かしの写真集もありましたが、泣く泣く諦めるしかありません。頭に来て、禁断の蓋を開封してしまいました。これでデータ救出の可能性はゼロになりました。

開封した状態でディスクをつないで起動してみると、レコードプレーヤーの針に相当するアームが行ったり来たりして、それが起動時のカタカタという音だったんです。蓋を開けている状態だと、カタカタは止みません。円盤(ディスク)上には同心円状に傷もできていました。

ディスクのアームこのディスクは30GBなので、ディスクは3層構造になっていました。一時は同じ容量のディスクを買って、開封して円盤だけ取り替えてみようかとバカなことを考えたりもしました。

ところが、このデータを読み込むアームは、通常はディスクからわずかに浮いていて動作しているのです。いったん開封した瞬間に空気に触れてアームはディスクに接触してしまうのです。

ですから、素人が分解してデータを取り出そうとしても無駄って訳です。

そもそも貴重なデータは、分散して常にバックアップしておくというのが鉄則なのですが、これまでこのようなダメージの大きいディスククラッシュを経験していなかったので、まぁ人ごとの様に思っていたんですね。
いやはや、このたびは精神的に消耗しましたが、良い経験をしました。

早速新しいディスクを買ってきて、わずかに残っているスレーブのディスクのデータと、サブマシンのノートに残っていたデータを多重にバックアップしておきました。
夏本番になる前に夏ばての感を味わいました。

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