1999.4.18 Sun. その4

夜中の何時頃かなぁ、雨音で目が覚める。あ〜、やっぱり雨だ(;_;)
しかもテントの床から雨がしみこんでいるではないか。シュラフが少し濡れている。テントの中は割に気温が高いので、知らぬ間にシュラフから這い出して掛け布団になっている。濡れた部分が体に触れないようにしているので、一度目が冷めると悶々として寝付けない。
雨のキャンプは何度か経験しているが、晴れの時とは雲泥の違いで、もう勘弁してよって気持ちになる。でも自然現象だけはどう嘆いても仕方あるまい。

雨が気になって悶々としながら、浅い睡眠を繰り返す。テントの外でがさごそと猫か狸か知らないが餌をあさる音がするが、雨の中を出ていく気もしない。
睡眠が浅かったのか、目が覚めると既に7時前ではないか。他の二人もそろそろ起き出す。なんと10時間も寝ていた勘定だ。

雨の中
雨の中のテント群

雨のため朝食は炊事棟の中ですることになった。夕べのちゃんこ鍋に味噌を足して味噌汁を作る。自宅から豆を挽いておいたコーヒーをスプリングでできたドリッパーで受けてコーヒーをたてる。そして主食のパンを焼いて、それでもしっかりした朝食なのだ。
ラジオでは今日は日本全国本降りということで、無情の雨の中を帰ることになる。夕べのつかの間に見えた星は何だったのか。

朝食を済ますと全員無口でいそいそとテントの撤収にかかる。一時は小降りになっていた雨が次第に本降りに。合羽を着てテントをたたみ、荷物を炊事棟の中に一時的に納める。水を含んでいるテントは幾分膨らんでいる。

炊事場
炊事場の中に一時荷物を置いて

830、バイクに荷物を積み終え、キャンプ場を後にする。こんな雨の中でも奥さんが見送りに来てくれた。有り難いこってすm(__)m

雨なら観光など言ってられない。もう一目散に帰るのみである。前回は二見浦に寄ったが、今回はルートは同じだがとにかくどこへも寄らずに帰ることに決め込んだ。167号で鳥羽市へ、水族館を右手に見ながら通過。23号に入り松阪市へ、この23号線はまるで高速道路並みだ。車はみな80キロ以上、流れに合わすためにはこちらも同等の速度で走らざるを得ない。途中でバイクの軍団に追いついたが、我ら同様酔狂な連中もいるものだ。彼らを追い抜いて快速走行を続ける。

久居市内で左折れ、165号に入る。
久居市を過ぎたところで昼食。ラーメンで体を温める。何しろ雨に加えて気温がものすごく低い。後で聞いたのだが北海道あたりでは雪が降っていたそうな。
かじかむ手をこすりながら、温かいラーメンを食べる。
人心地ついて、更に先を急ぐ。青山町から422号を北上し、伊賀上野市に入る。そこで名阪国道に乗り、後は一本道である。

西名阪に乗ると雨に加えて風がきつくなってきた。
雨中の走行は辛いものだが、それより強風の中を走る方がよほどしんどいのである。強風でバイクが幾度も流される。運転は慎重になる。速度は落とさざるを得ない。他の二人はリッターバイクだから少々の風は堪えないのか。遙か先へ行ってしまった。彼らについて行くにはとても運転の技量が伴わないので、マイペースを続ける。
近畿道に入ると雨はやんできたが、中国に入ってまた降り出す。

1510帰着。今日はただバイクに跨っていたという一日。後ろの荷物は一応防水対策はしていたが、やはり幾分しみ込むのだろう、地図はふやけているしキャンプ道具も水分を含んでいる。
テントもシュラフも干さなくてならず、明日はベランダが満艦飾だなぁ。

そんなわけで、今回は去年の北海道ツーリングから約9ヶ月ぶりの、今年初めてのツーリング。雨は残念だったが、おいしい伊勢エビやアワビも食べられて、まぁまぁ満足かな。
今年はこれにめげずにキャンプツーリングを再開しようかなと思っている。

最後まで飽きもせず読んでくれた読者の方に心から感謝します(^_^;

本日の走行距離  285km