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「正しく・強く・美しく」

―宮本武蔵・伊織に学ぶ―

 宮本武蔵は日本で一番強かったといわれる武士です。一生のうちで、勝つか負けるか、生きるか死ぬか、という大きな試合を60数回戦いましたが、一度も負けたことはありませんでした。その中でも、九州の巌流島で、佐々木小次郎と闘ったことは、よく知られています。

 宮本武蔵は今から400年ほど前に、高砂市米田町で田原甚右衛門家貞の次男として生まれました。粗末な着物をきて、おいしいものも食べず、自分の家も持たないで、一生懸命に剣術の稽古をしました。その努力のおかげで、誰にも負けないように強くなっていったのです。武蔵は剣に強かっただけではなく、書道、絵画、その他にもたくさんの立派なものを残しています。美しさについても豊かな心をもっていたのです。

 また、宮本伊織は武蔵の甥として、米田町に生まれ、後に武蔵の養子になりました。頭がよく学問が好きで、大きくなってからは九州の小倉で殿様につぐ家老という地位に昇りました。そして多くの人たちから尊敬され立派な政治をしました。

 ここ米田町には、武蔵と伊織が生まれたことを記念して、平成2年に日本で一番大きいといわれる生誕地碑(生まれたことが石に刻まれたもの)ができました。

 昔から「文武両道」といわれ、学問と武道の両方が大切だとされています。わかりやすくいえば、勉強も運動も大切だということです。

 みなさんも、武蔵や伊織のように、正しい生活をし、心も体も強くたくましく、また勉強もして、美しいものを愛するすばらしい人間になりましょう。